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パスコ、3次元地理空間情報データ配信プラットフォーム「TerraVerse」提供開始

インフラ分野のDXを支援

TerraVerse

 株式会社パスコは5月18日、3次元地理空間情報データ配信プラットフォーム「TerraVerse(テラバース)」を提供開始した。

 TerraVerseは、米Skylineの地理空間情報データ管理・配信環境構築用ソフトウェア「SkylineGlobe Server(スカイライングローブ サーバー)」を活用した3次元地理空間情報データ配信プラットフォームサービス。SkylineGlobe Serverを購入しなくても同様の機能をサービスとして利用できる。

 2次元・3次元地理空間情報データのほか、写真・画像、CAD、BIM/CIMデータなどを保存・管理・変換・配信することが可能。保存したデータは全て自動的にカタログ化され、任意のレイヤーを簡単に検索できる。

 配信されるデータは、Skylineの3次元ビジュアライゼーションソフトウェア「TerraExplorer」シリーズのほか、米ESRIのGISや、オープンソースGISのQGIS、Cesiumベースのソフトウェアなどで利用できる。なお、TerraExplorerシリーズで利用する場合は、インターネット上で公開されているオープンデータも読み込み、重畳することができる。

 また、契約ごとに仮想のプライベートエリアを構築し、カスタム認証およびユーザー権限設定などを行うことが可能で、高い安全性を実現する。

 TerraVerseの活用分野は都市計画や河川、砂防、建築・土木分野におけるBIM/CIM、道路分野など幅広く、パスコは同プラットフォームをインフラ分野のDXにおける基盤整備やデータ活用を推進するものとして位置付けている。

 なお、パスコはTerraVerseのサービス開始にあわせて、Skylineの「TerraExplorer for Desktop」のオプションとして、河川・砂防の業務支援オプションの提供も開始する。同オプションは、国土交通省「河川管理用三次元データ活用マニュアル(案)」で求められる3次元ビューアーの機能の一部を強化したもので、体積・面積計測拡張機能やGPS(Exif)情報付き画像表示機能、断面図拡張機能、属性一括検索機能など、河川維持管理や砂防施設管理に必要な機能が搭載されており、その他の業務分野でも活用できる。

TerraExplorer for Desktopの体積・面積計測拡張機能
TerraExplorer for DesktopのGPS(Exif)情報付き画像表示機能
TerraExplorer for Desktopの断面図拡張機能