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Z世代、残業を「納得してやっている」が7割弱、「隠れ残業」は4割強――オロ調査

 クラウドERP「ZAC」を販売する株式会社オロは7月18日、Z世代の「残業時間」に関する実態調査の結果を発表した。67.9%が納得して残業を行っているが、42.2%が「隠れ残業」を行っているとしている。

 調査の対象者は、全国でIT・広告・コンサルティング業といった知的サービス業に従事している、「Z世代」と呼ばれる18歳~29歳の906人。インターネットを用いて3月17日~24日に調査を行った。

 「あなたの1ヶ月の残業時間を教えてください」(n=906)との質問では、「残業はない」が14.5%、「10時間以下」が30.6%、「11~20時間」が23.6%、「21~30時間」が13.8%、「31~40時間」が8.7%など。

 「残業を納得してやっていますか?」(n=775)との質問には、「納得している」が67.9%、「納得していない」が18.1%、「どちらでもない」が14.1%だった。オロでは「Z世代は、残業が必ずしも嫌だとは感じておらず、納得してやっている」としている。

 「あなたは賃金が支払われないサービス残業や持ち帰り残業をしていますか?」(n=906)については、「かなりしている」が7.8%、「少ししている」が17.1%、「ほとんどしていない」が17.3%、「していない」が54.2%、「わからない」が3.5%となった。

 このうち「かなりしている」「少ししている」「ほとんどしていない(ゼロではない)」の合計42.2%が「隠れ残業」をしているという結果になった。

 このような残業を管理するためには、勤怠の管理が必要となる。「勤怠管理の方法について教えてください」との質問では、「勤怠管理システム」が78.7%、「自己申告(紙やエクセル、ワードなどを提出)」が11.7%、「タイムカード(紙)」が5.3%、「上司が確認・記録」が1.0%など。

 「労働時間を会社は正確に把握していますか?」(n=906)との質問には、「正確に把握している」が71.6%、「会社が把握している労働時間は実際より短い」が11.9%、「会社が把握している労働時間は実際より長い」が6.5%、「わからない」が10.0%だった。

 勤怠管理ごとの会社への申告割合を見ると、勤怠管理システムの場合は「正確に把握している」が76.9%、「会社の把握している労働時間は実際よりも短い」が9.5%、「会社の把握している労働時間は実際よりも長い」が6.5%、「わからない」が7.2%となっている。

 ほかの勤怠管理でも同様で、「正確に把握している」「会社の把握している労働時間は実際よりも短い」「会社の把握している労働時間は実際よりも長い」「わからない」の順だ。