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メタバースの「バーチャル名鉄名古屋ステーション」オープン、26・27日には名鉄百貨店本店内で体験会も

 名古屋鉄道株式会社(名鉄)は8月25日、メタバースプラットフォーム「Planeta」内の特設ワールドとして「バーチャル名鉄名古屋ステーション」を期間限定でオープンした。公開期間は9月3日まで。

 測量技術を活用したデータ取得により、高精細な「名鉄名古屋駅」と名鉄電車「1200系」「3500系」を再現。ホームや設置物などの正確な寸法や、1/1スケールの迫力ある電車の入線などにもこだわっているという。そのほかに、以下の3種類のコンテンツが用意されている。Planetaの利用には専用アプリケーションが必要で、対応OSはWindowsのみ。

再現した名鉄名古屋駅のホーム
3500系
1200系

DJブース案内体験

 全国でも類を見ない複雑さで知られているという名鉄名古屋駅では、駅の案内アナウンスは自動放送ではなく、通称「DJブース」と呼ばれている運転室から、係員による案内放送で実施されている。メタバース上でこのDJブースでき、案内表示や案内資料をもとに時間内に正しくアナウンスをすることでポイントが貯まり、逆にミスをすると乗客の「イライラゲージ」が溜まるというシステムとなっている。

DJブース案内体験

“迷駅”ストーリーコレクト

 さまざまな方面・種別・編成の電車がひっきりなしに入線する様子から、名鉄名古屋駅は略称の「名駅」と掛けて「迷駅」とも称される。そんな迷駅の駅構内を探索して光るモノを見つけることで、担当者が厳選したという名鉄にまつわる小話を収集できる。

“迷駅”ストーリーコレクト

名鉄ライブラリ

 実際の名鉄名古屋駅にはない「ライブラリースペース」がバーチャル空間上に登場。昔懐かしい名鉄名古屋駅の姿を中心に、名鉄電車の歴史を感じられる写真を展示し、「ファンの方々必見の当社秘蔵の写真」だとしている。

名鉄ライブラリ

 8月26日・27日には「バーチャル名鉄名古屋ステーション」の体験会を実施する。両日とも13時~18時(17時半受付終了)の開催。場所はTSUTAYA BOOKSTORE名鉄名古屋(名古屋市中村区名駅1-2-1 名鉄百貨店本店・本館8階)。参加料無料、事前予約不要で、VR機器を使ったバーチャル名鉄名古屋ステーションの操作体験ができる。

 名鉄グループでは、中期経営計画に基づいて新たな事業領域の開拓および先端技術を活用した取り組みを推進しており、バーチャル名鉄名古屋ステーションはその一環だという。名鉄では初のメタバースを活用した取り組みとなり、体験したユーザーからの意見を募集している。