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Garmin、腕時計型ダイビングコンピューター新モデル「Descent Mk3」発売。187,000円から

AMOLEDディスプレイ採用、水中メッセージの送受信に対応するタンク圧力モニタリング機器も同時発売

 ガーミンジャパン株式会社(Garmin)は、潜水をサポートする腕時計型ダイビングコンピューター「Descent Mk3」シリーズおよび同製品とペアリングが可能なタンク圧力モニタリング機器「Descent T2」を12月22日に発売すると発表した。

 Descent Mk3シリーズは同社のGPSダイビングウォッチの最上位モデルで、時計のデザインでありながらダイビングを楽しむための多彩な機能や安全サポート機能を備えた腕時計型ダイビングコンピューターとして開発された。

 従来モデルのDescent Mk2シリーズのディスプレイが半透過メモリインピクセル(MIP)だったのに対して、Descent Mk3シリーズではAMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)ディスプレイを採用し、水中での視認性と操作性が向上。ディスプレイモードには重要なダイビングデータの数字を大きく表示する「デカ文字モード」が追加され、ダイビング中での見やすさが向上した。また、防水性能はDescent Mk2シリーズの10ATMに対し、Descent Mk3シリーズでは20ATMとなっている。衛星測位もGNSSマルチバンドへと進化した。

 時計右側には深度センサーを守るボタンガードを装備。ボタンは水中でも操作しやすいインダクティブボタンを採用し、従来機種と同様に水中ではダブルタップで画面を切り替える機能も搭載している。インターフェースは陸上での操作性を考慮し、ボタン操作に加えタッチパネルを採用している。

 さらに、ダイビングサポート機能として新たに「ダイブレディネス」および「ダイブビューマップ」を搭載した。

 ダイブレディネスは、睡眠、運動、ストレス、時差ぼけなどの要因がダイビングに向けて身体がどれくらい準備できているかを表示する機能。ダイブビューマップは、カラーの水深地図と世界4000のダイブサイトのポイントを表示する機能で、ダイビングの計画や事前の状況確認、トローリングなど釣りにも活用できる。

 ダイブモードは、単一ガスモード/マルチガスモード/ゲージモード/アプネアモード/スピアモード/CCRモードの6種を備えており、3軸コンパス、ジャイロスコープ、気圧高度計、GPS機能により、ダイビングのエントリーとエキジット地点をマークし、水中では最適な浮上指示を行えるとしている。ダイビング中でもトーン&バイブレーションアラートにより情報や危険性を通知することが可能だ。

 スマートウォッチとしても、心拍数などライフログ機能、ランニングやゴルフなど100以上のスポーツ機能、スマートフォンとのペアリングによる各種通知やキャッシュレス決済、音楽再生などの機能を搭載。サンゴ礁などダイブサイト(POI)へのナビゲーションもできるマッピング機能も搭載している。バッテリー稼働時間(Descent MK3i 51mmの場合)は、ダイビングモードで約66時間、スマートウォッチモードで約25日間。

 ラインアップは、1.4インチディスプレイの「Descent Mk3i 51mm」と、1.2インチディスプレイの「Descent Mk3Si 43mm」「Descent Mk3S 43mm」を用意する。Descent MK3i 51mmには、ケイブダイビングのバックアップライトにも活用できるLEDフラッシュライト機能を搭載し、シリコンバンドのみのモデルとシリコンバンド/チタンバンドのセットモデルの2種類を用意する。また、Descent Mk3Si 43mmはBlackとFrench Grayの2色を用意する。

 価格は、Descent Mk3i 51mmのシリコンバンドが24万8000円、シリコンバンド/チタンバンドのセットが27万8000円、Descent Mk3Si 43mmが21万8000円、Descent Mk3S 43mmが18万7000円。

(左から)Descent Mk3i チタンバンドセット、Descent Mk3i、Descent Mk3Si Black、Descent Mk3Si French Gray、Descent Mk3S

 タンク圧力モニタリング機器のDescent T2は、従来製品がトランスミッター(送信機)だったのに対して、SubWave2.0トランシーバー(送受信機)に変更。タンク圧力を手元で確認できることに加えて、SubWaveに対応したDescent Mk3シリーズ(Mk3i 51mmまたはMk3Si 43mm)とDescent T2を持つダイバー同士で、水中で簡単なテキストメッセージの送受信を行える(今後のアップデートにより使用可能)。メッセージは定型文を活用する方式のため、水中操作でも素早く簡単にやり取りできるとしている。

 最大接続個数は、人数の多い場合のグループダイブを考慮して8個に増加。タンク圧力だけでなく、一緒に潜るバディのいる水深も表示できるほか、バディと自分との距離も今後のアップデートにより表示可能となる予定だ。価格は7万7000円。

Descent T2