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ラズパイを使ったエッジAI環境「Pi4 AI運用 スタートキット for Actcast」、本番運用を見据えた遠隔管理も体験可能

カメラで取得した人数や属性データをダッシュボード上に可視化

 エッジAIプラットフォーム「Actcast」を運営するIdein株式会社と、シングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」の国内正規販売店である株式会社ケイエスワイは、エッジAIの環境構築セット「Pi4 AI運用 スタートキット for Actcast」を発売した。直販サイト「Raspberry Pi Shop by KSY」での販売価格は3万8500円。

 Raspberry Pi 4 Model Bをベースに、カメラやマルチセンサーのほか、Actcastの30日間無償利用権が付属し、エッジAIによるリアル空間のデータ化を手軽に始めるパッケージ。

 国内でもAIの活用を検討する企業が増えているが、コストや運用のハードルの高さが課題となっているという。そこで、AIカメラやAIマイクなどを活用したさまざまなAIサービスの「低価格・迅速・大規模」な導入の実現を目指すActcastと、安価な汎用デバイスであるRaspberry Piを組み合わせて、企業のAI実装をサポートするために、本製品が企画された。

 具体的な利用例としては、カメラで撮影した人数や、人の推定属性(性別・年齢)を判別したり、マルチセンサーから温湿度や照度、気圧などの情報を取得して専用のダッシュボードで可視化したり、といったことが挙げられている。概念実証やテスト用途に使えるほか、遠隔によるデバイス管理などが行えるActcastの30日間の無償利用も付いていることから、遠隔地に設置して運用するシステムも、本番運用を見据えた環境構築まで行える。

ダッシュボードのイメージ

キットの構成

  • エッジAIプラットフォーム「Actcast」(30日間無償利用)
  • Raspberry Pi 4 Model B(RAM 4GBモデル)
  • Raspberry Pi純正 高精細カメラV2
  • 本体ケース(Piケース アルミ Sandwich for 4B)
  • カメラケース(Piケース アルミ GEAR Piカメラ)
  • マルチセンサー(Smart Remote Control HAT)
  • USB電源アダプター(5V 3A Type C 1.5m)
  • microSDカード(SanDisk製 16GB 産業用)
  • FFCケーブル(長さ15cm、15pin)
  • 放熱器(熱伝テープ付)
  • スタートガイド

 カメラ・本体ケース・カメラケース・マルチセンサー・FFCケーブル・放熱器は組み立て済みの状態で届くため、各種初期設定(ユーザー登録、ネットワーク設定、OSインストール、AIアプリ選択)と現場へのデバイス設置のみで利用を開始できるという。

 また、本商品の購入者向けに各種相談窓口が設置され、技術面や社会実装上の懸念点などの相談を受け付けている。