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ホームルーター満足度は2024年からほぼ横ばい、固定回線はやや向上〜J.D. パワーが2025年の調査結果を公開
2025年3月7日 15:00
株式会社J.D. パワー ジャパンは2月27日、2025年におけるインターネットの固定回線およびホームルーターサービスの満足度調査の結果を発表した。
調査は、2024年12月中旬にインターネットにて「J.D.パワー2025年固定インターネット回線サービス顧客満足度調査」および「J.D.パワー2025年ホームルーターサービス顧客満足度調査」として行われた。前者は、固定インターネット回線(光もしくはCATVが対象)を自宅で利用している20~74歳の1万6196人、後者は、ホームルーターサービス(5G対応端末利用が対象)を自宅で利用している20歳~74歳の3000人が対象。
調査結果における「総合的な顧客満足度」については、影響する4つのファクターを設定し、各ファクターの詳細評価項目に関するユーザーの評価をもとに、1000ポイントを満点として「総合満足度」のスコアを算出している。ファクターの内容と総合満足度に対する影響度は、「通信品質」(44%)、ポイントサービスや固定電話、テレビ、セキュリティなどの「各種提供サービス」(29%)、「各種オプションサービス」(23%)、「サポート」(4%)。
通信品質満足度、固定回線で向上の一方、ホームルーターはほぼ横ばい
まず、固定インターネット回線とホームルーターの「通信品質」における満足度を比較すると、固定インターネット回線は622ポイント、ホームルーターは564ポイントという結果になった。2024年調査では固定インターネット回線は612ポイント、ホームルーターは566ポイントで、2025年調査における固定インターネット回線の満足度は10ポイント向上したものの、ホームルーターは2ポイント減少していた。
固定インターネット回線の調査では、多くのブランドで「突然インターネットに接続できなくなる」「時間帯によって速度が遅くなったり、接続が安定しないことがある」といった不具合やトラブルの経験頻度の減少が見られた。通信事業者による設備強化や通信品質向上への取り組みや、10Gbpsといった高速プランの利用増加が影響していると推察される。
一方で、ホームルーターの評価については、固定インターネット回線と比較して「時間帯によって速度が遅くなったり、接続が安定しないことがある」といった通信不具合が依然として多かった。
ホームルーター総合満足度は「ドコモ home 5G」が1位
ホームルーターの総合満足度を3ブランド(「ドコモ home 5G」「WiMAX +5G」「SoftBank Air」)を対象に調査したところ、1位がドコモ home 5Gで557ポイント、2位がWiMAX +5Gで548ポイント、3位がSoftBank Airで538ポイントという結果になった。

エリア別の総合満足度、西日本では電力系が強い結果に
固定インターネット回線における総合満足度の調査結果も発表されている。
北海道ではauひかりが1位
北海道エリアでは、1位は「auひかり」で599ポイント。2位は「フレッツ光(NTT東日本)」で580ポイント、第3位は、「J:COM NET」で574ポイントという結果になった。
東海はKDDIグループの「コミュファ光」が1位
東海エリアでは、1位がKDDIグループの中部テレコミュニケーション株式会社が提供する「コミュファ光」で599ポイント、2位が「フレッツ光(NTT西日本)」で595ポイント、3位が「ドコモ光」で589ポイントという結果になった。
関西は「eo光ネット」が1位
北陸を含む関西エリアでは、1位が関西電力系の株式会社オプテージが提供する「eo光ネット」で643ポイント、2位が近鉄ケーブルネットワーク株式会社が提供する「KCN」で638ポイント、3位が「NURO光」で603ポイントという結果に。
中国エリアでは「フレッツ光」が1位
中国エリアでは1位が「フレッツ光(NTT西日本)」が609ポイント、2位が中国電力系の株式会社エネコムが提供する「メガ・エッグ 光ネット」で597ポイント、3位が「ドコモ光」で574ポイントという結果に。
四国では「ピカラ光ねっと」が1位
四国エリアでは、1位が四国電力系の株式会社STNetが提供する「ピカラ光ねっと」で625ポイント、2位が「ドコモ光」で595ポイント、3位が「SoftBank 光」で585ポイントとなった。