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学習に使うデジタル機器に「水」「キズ」「落下」はダメ! 小中学生に向けてNITEが呼び掛け
イタズラによるコネクタ破損、雑な扱いによる電池の損傷などに注意喚起
2025年4月9日 07:30
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は4月8日、デジタル機器について事故を起こさないための正しい取り扱い方法について注意喚起を実施した。
新学期がスタートした時期に合わせたもので、特に小中学生に向けた内容となっている。NITEでは、デジタル機器を「みず」「きず」「らっか」(水・キズ・落下)から機器を守るように呼び掛けている。
水:充電コネクタの液体や異物侵入に注意!
「みず」に関しては、充電コネクタ部に水などの液体や細かいゴミといった異物を侵入させない、それらが付いた状態でコネクタを接続しないように、もしも充電コネクタに異物が侵入した場合は、ただちに使用を中止して周囲の大人に相談するように、そして、大人から販売店やメーカーに相談するようにとしている。
異物が付着した状態で充電を行うと、コネクタ周辺や内部で異物に電流が流れて異常発熱し、発煙・焼損することもある。
キズ:イタズラや斜め抜き挿しが事故の原因に!
「きず」に関しては、充電コネクタにイタズラしたり、破損や変形したりするような使い方をしないように、もしも破損や変形が生じた場合には、「みず」の場合と同様にただちに使用を中止して周囲の大人に相談するように、そして、大人から販売店やメーカーに相談するようにとしている。
子どもがイタズラなどで充電コネクタ部に鉛筆、はさみ、ドライバー、コンパスなどを入れてしまうことがあるが、それにより、コネクタ内部のピンが壊れたり変形したりしてしまい、ショートして異常発熱し、煙が出たりすることがある。
また、充電コネクタを斜めに挿さず、真っすぐ確実に挿し込むことも呼び掛けている。斜めに抜き挿しすることで、コネクタが曲がってしまうなどして破損しやすくなる。
落下:雑に扱うとリチウムイオン電池が破損!
ノートPCやタブレットはリチウムイオン電池を内蔵しているが、リチウムイオン電池はキズや変形により発熱する。そのため、落としたり衝撃を与えたりしないよう、専用ケースに入れて持ち運んだり保管したりするようにと呼び掛けている。
ノートPCやタブレットから異常発熱や発煙・膨張が見られたら、すぐに大人に相談するように、そして、体や可燃物から遠ざけた上で、大人は販売店やメーカーに相談するようにとしている。
近年、デジタル機器のコネクタに鉛筆やハサミなどを入れて機器がショートして異常発熱したり、手指にやけどを負ったりするなどの事故のほか、リチウムイオン電池が使われた機器を落として火災が発生する事故も発生しているという。保護者は、上記のようなに異常が見られた場合には直ちに使用を中止して販売店やメーカーに相談するなど対処をするとともに、子どもに対して、もし機器が破損した場合などはすぐに周囲の大人に相談するよう、普段から伝えておくようにと呼び掛けている。