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優秀なデジタルコンテンツを表彰する「AMDアワード」、大賞は妖怪ウォッチ、スマニューなども受賞

 一般社団法人デジタルメディア協会(AMD)は16日、優秀なデジタルコンテンツなどの制作者を表彰する「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー‘14/第20回記念AMDアワード」において、「優秀賞」9作品の中から「大賞/総務大臣賞」「AMD理事長賞」のほか、「江並直美賞(新人賞)」「リージョナル賞」の授賞作品を発表した。

AMDアワード受賞者とアワード審査員の方々

 今回、AMDアワード20周年を記念し、特別賞「20周年記念特別賞」と、「20周年記念ソーシャルインパクト賞」を設けている。

作品名受賞者
大賞/総務大臣賞妖怪ウォッチ株式会社レベルファイブ
代表取締役社長/CEO
妖怪ウォッチプロジェクトクリエイティブプロデューサー
企画・シナリオ原案 日野晃博氏
AMD理事長賞SmartNewsスマートニュース株式会社
代表取締役社長共同CEO
浜本階生氏
江並直美賞(新人賞)mplusplus株式会社
代表取締役社長
藤本実氏
リージョナル賞魅力ある愛媛の演劇コンテンツを海外へ
~新たなビジネス展開と文化芸術の交流に向けて~
株式会社愛媛CATV
常務取締役 白石成人氏
20周年記念特別賞株式会社スタジオジブリ
鈴木敏夫氏
20周年記念ソーシャルインパクト賞ご当地キャラ
優秀賞アイカツ!~アイドルカツドウ!~アイカツ!プロジェクト 歴代スタッフ一同
優秀賞ARENA TOUR2014「炎と森のカーニバル-スターランド編-」ARENA TOUR 2014炎と森のカーニバル-スターランド編- スタッフ一同
SEKAI NO OWARI
優秀賞Ingressナイアンティック・ラボ
創業者 John Hanke(ジョン・ハンケ)氏
優秀賞王様のブランチ「TBS ぶぶたすアプリ」王様のブランチ番組制作スタッフ&ぶぶたす運営チーム
優秀賞「STAND BY ME ドラえもん」「STAND BY ME ドラえもん」製作委員会
優秀賞SmartNewsスマートニュース株式会社
代表取締役社長共同CEO 浜本階生氏
優秀賞チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地日本科学未来館、チームラボ、日本テレビ放送網、BS日テレ
優秀賞妖怪ウォッチ株式会社レベルファイブ
代表取締役社長/CEO
妖怪ウォッチプロジェクトクリエイティブプロデューサー
企画・シナリオ原案 日野晃博氏
優秀賞RICOH THETA(m15)RICOH THETA 企画・開発チーム

 大賞/総務大臣賞を受賞したのは、株式会社レベルファイブの「妖怪ウォッチ」。

 選考理由として、「コンテンツそのものの魅力とともに、ゲームのクオリティ面での評価も非常に高く、多数の新妖怪、ふんだんなやり込み要素、マルチプレイ要素の新規実装など、レベルファイブらしいこだわりが随所に見られた。そのほか玩具やTVアニメ、書籍、映画などでも幅広い年代を対象とした社会現象を巻き起こし、キャラクター展開も含めて、まさに2014年を代表するタイトルとなった」としている。

 総務大臣の高市早苗氏は、「多くの魅力的な妖怪が登場し、子供から大人まで楽しめる。また、ゲーム、TVアニメ、コミック、映画などさまざまな展開がなされ、日本のコンテンツの持つ魅力が示された」と述べた。また、「素晴らしいコンテンツは、政府のクールジャパン戦略が掲げる日本ブランドの発信・海外展開を行い、2020年までに訪日外国人旅行者を2000万人に伸ばす計画の1つにつなげたい」と締めくくった。

 授賞式に登壇した株式会社レベルファイブ代表取締役社長/CEOの日野晃博氏は、大賞/総務大臣賞の受賞を受けて「妖怪ウォッチは、ドラえもんやポケモンといった日本を代表するコンテンツの1つとなるように志して作った」と述べたほか、「妖怪ウォッチの成果を目の当たりにして、日本のコンテンツ業界もまだチャンスがあることを嬉しく思った。これから沢山の優秀な作品が生まれてきても、それに負けない作品を作れるよう日々邁進したい」とした。

総務大臣の高市早苗氏
株式会社レベルファイブ代表取締役社長/CEOの日野晃博氏(妖怪ウォッチプロジェクトクリエイティブプロデューサー/企画・シナリオ原案)

 AMD理事長賞には、ニュースアプリ「SmartNews」が選ばれた。選考理由として「米国でGoogle Play、App Storeのニュースカテゴリランキングで1位を獲得するなど、日本初の世界向けコンテンツとしても注目された。また、世界150カ国以上にもグローバル展開している。片手でページをめくって記事をタップするだけで簡単にニュースを読めるという操作性の良さが光る。新しいニュースの読み方を提案したことを評価した」としている。

 授賞式に登壇したスマートニュース株式会社メディアコミュニケーションディレクターの松浦茂樹氏は、「SmartNewsをリリースして2年余り。世界進出のきっかけを掴み、アメリカをはじめ世界150カ国のユーザーにコンテンツを届ける環境が整った。だが、まだ道半ばであり、『世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける』をミッションに邁進していきたい」とした。

一般社団法人デジタルメディア協会理事長の襟川惠子氏
スマートニュース株式会社メディアコミュニケーションディレクターの松浦茂樹氏

 審査委員長を務めた慶應義塾大学特別招聘教授の夏野剛氏は、総評として「今回は非常に幅広く、いろいろなジャンルのコンテンツに賞が贈られた。これが日本のコンテンツ力だと思っている。受賞された皆さんはますます頑張ってください」とエールを送った。

(山川 晶之)