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NTT東西、特殊詐欺対策で国際電話の休止手続き簡易化・対策サービス無償化を実施

 東日本電信電話株式会社(NTT東日本)と西日本電信電話株式会社(NTT西日本)は6月10日、国際電話を利用した特殊詐欺の対策として、固定電話の契約者に対して次の3つの取り組みを開始すると発表した。

 1つ目は、新規契約時の国際電話に関する注意喚起と休止手続きの案内。注文受付時に国際電話を利用した詐欺に対する注意喚起や国際電話の利用意向の確認を行い、国際電話を必要としない契約者に対しては、国際電話の利用休止手続きを案内する。6月下旬に開始の予定。

 2つ目は、国際電話の休止手続きの一元受付。現在、固定回線の国際電話利用を休止するには、発信についてはNTT東西に、着信については「国際電話不取扱受付センター」に、それぞれ連絡する必要がある。これを、両社が受発信の両方を受け付けるようにして、手続きの迅速化を図る。6月下旬に開始の予定。

国際電話の利用休止手続きをNTT東西が一元受付へ

 3つ目は、特殊詐欺対策サービスの一定期間の無償化。NTT東西は、契約者宅に通話録音機能を持つ「特殊詐欺対策アダプタ」を設置して、録音した通話内容を通話中にクラウド上のAIで解析し、特殊詐欺などの疑いがある場合に本人や親族へ通知する特殊詐欺対策サービスを提供している。

 両社では、数量限定・期間限定で、このサービスの工事費と月額利用料を無償化する。申し込み受付期間は9月1日~2026年9月30日で、割引適用期間は9月1日~2027年3月31日。なお、各期間は延長の可能性があり、また、数量も拡大の可能性があるとしている。

特殊詐欺対策サービス(NTT西日本のウェブサイトより)