ニュース
「トレンドマイクロ 詐欺バスター」ファミリープランに「家族みまもり機能」追加、高齢家族や子どもの詐欺リスクを検知
2025年12月10日 07:00
トレンドマイクロ株式会社は12月9日、スマートフォン向け詐欺対策専用アプリ「トレンドマイクロ 詐欺バスター」に、「ファミリープラン」でアプリをインストールした家族の、詐欺の徴候を通知して注意を促す「家族みまもり機能」を追加した。
トレンドマイクロ 詐欺バスターは、詐欺電話や不審なウェブサイトへアクセスしようとした際の警告やアクセスブロックを提供するサービス。30日間の無料体験や、一部機能が制限された無料版も提供されている。
新たに追加された「家族みまもり機能」は、「ファミリープラン(3台版)」または「ファミリープラン Plus(3台版+安全確認連絡サービス)」向けに提供される。インストールした家族のスマートフォンで詐欺レーダーが動作し、詐欺のリスクを検知した際に、管理者として設定しているユーザーのアプリに通知する機能で、家族に詐欺バスターの招待リンクを送信し、利用開始してもらうことで利用を開始できる。
77%が自身の詐欺被害を不安に思っている
同社は2025年9月、電話やネットを利用した詐欺被害に対する不安を調査する「電話・ネット詐欺不安度調査」を実施した。調査では、77%の回答者が不安を感じていることが明らかになり、高齢者ほど慢心状態になっている(不安を感じる割合が減少している)傾向が見られた。こうしたアンケートの結果を踏まえて「家族みまもり機能」を追加したという。
同調査は「ウイルスバスター クラウド」の利用者963人を対象に、インターネット調査で行われた。
「自身の電話やネットを利用した詐欺被害に遭う可能性について、どの程度不安を感じているか」をたずねた質問では、25%が「非常に不安」、52%が「やや不安」と回答し、77%の回答者が不安に感じていることが分かった。
男女別では女性(85%)が男性(74%)を上回り、女性の方がより不安を感じている傾向が見られた。一方で、年代別に見ると50代の82%をピークに、年齢が上がるにつれて不安を感じている割合は低下した。特に80代以上では66%と、全世代で最も低い数値となった。
家族の詐欺被害に対する不安は、自身に対する不安よりも大きい
「家族の電話やネットを利用した詐欺被害に遭う可能性について、どの程度不安を感じているか」をたずねた質問では、85%が「不安」と回答した。性別を問わず高い数値を示しており、特に40代、50代では90%を超えている。
同社は、この背景に自分の親世代と子ども世代の双方を支える「サンドイッチ世代」特有の事情があると考えられるといい、親を狙う詐欺と、子どもを狙う詐欺の双方に警戒を強めており、この二重の精神的負担を抱えていることが、高い不安度の背景にあると推察できるとした。




