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イッツコム、Wi-Fi HaLowとAIカメラを活用したクマ出没の遠隔検知・通知の実証事業を富山県南砺市で実施

 イッツ・コミュニケーションズ株式会社は8月21日、富山県南砺市において、Wi-Fi HaLow(850MHz帯)とAIカメラ(サーマルカメラ+PTZカメラ+AIボックス)を活用したクマ出没の遠隔検知およびテレビへの情報伝達に関する実証事業を実施すると発表した。

 富山県南砺市では、農地に雑草が生い茂った状態になることにより、クマが身を隠しながら市街地へ移動しやすい環境となっているといい、2025年にはクマの目撃痕跡情報が176件に急増し、人身被害も2件発生している。

 従来のクマ出没への対応は住民からの通報に依存しており、通報を受けてから広報車が現地に駆けつけて周知するまでに、約30分を要していた。また、山間部ではLTE電波が不安定な地域があるほか、二重サッシなどの影響で宅内では防災行政無線の音声が聞き取りにくい世帯が点在するといった課題もあったという。

 今回の実証では、南砺市内のクマ出没警戒エリア(山本・小山地区、志観寺地区)において、長距離通信が可能なWi-Fi HaLow(850MHz帯)とAIカメラを組み合わせたシステムを検証する。AIカメラによりクマの出没を24時間体制で自動検知し、市職員がWi-Fi HaLow経由で配信された映像を遠隔確認したうえで、対象地域の住民宅にあるテレビへ出没情報をプッシュ通知する。

 これまで検知(通報)から周知まで約30分かかっていたが、同システムにより約5分に短縮することを目指す。また、高齢者をはじめ多くの住民が日常的に使い慣れているテレビを情報伝達手段として活用することで、高い情報伝達力が期待できるとしている。