マイコミ、技評、オーム社ら14社、「電子書籍を考える出版社の会」設立
毎日コミュニケーションズ、オーム社、技術評論社ら専門書・実用書出版社14社が8日、「電子書籍を考える出版社の会」を設立したと発表した。電子書籍・雑誌の開発と普及を目的として研究と情報交換を進める。
「電子書籍を考える出版社の会」によると、電子出版については、プラットフォーム事業者や著作権者と出版社の間で、いまだ取り引きモデルが確立していない状態。読者に豊富なコンテンツを迅速に提供するため、専門書・実用書出版社の立場から問題点を明確化し、あるべき取り引きモデルを新たに検討する必要があるという。専門書・実用書は、ビジネス書・文芸書などとは特性が異なるとも説明している。
具体的な活動としては、「契約・権利分科会」「販売研究分科会」「技術分科会」「電子出版戦略分科会」を設置。電子出版における編集・販売上の問題点について、プラットフォーム事業者や電子出版関係企業とも情報交換をしながら指針を提案する。
設立メンバーは、上記3社のほか、インプレスジャパン、秀和システム、翔泳社、ソーテック社、ソシム、ソフトバンククリエイティブ、東京地図出版、日刊工業新聞社、ビー・エヌ・エヌ新社、ボーンデジタル、ワークスコーポレーション。今後も賛同する出版社を募る。会の代表幹事には、毎日コミュニケーションズ取締役出版事業本部長の滝口直樹氏が就任した。
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(永沢 茂)
2010/6/8 18:00
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