Google Earth 6.2公開、Google+統合や検索機能の大幅な改良も


「Google Earth 6.2」。Google+との統合機能が追加された

 米Googleは26日、「Google Earth 6.2」ベータ版を公開した。Windows、Mac、Linuxに対応し、無料でダウンロードできる。ダウンロードページからインストールできるほか、Google Earth利用者はヘルプメニューから最新バージョンを利用しているかを確認し、アップデートを行うこともできる。

 主な新機能としては、Google+への共有、検索機能の強化、美しい画像レンダリング、ネットワーク接続の改良などが挙げられる。

 注目はGoogle+との統合だ。これにともない、Googleアカウントにログインできるようになった。ただし、このユーザーインターフェイスはまだ日本語化されておらず、英語で表示される。

 ログインすると、Google+を利用でき、現在眺めているGoogle Earthビューのスクリーンショットをその場でGoogle+に共有できる。また、これまで貧弱だった検索機能が大きく改良され、Googleマップに似た検索が行えるようになった。検索結果はHTMLで表示されるようになり、サジェスト機能も利用できるほか、ローカル検索、徒歩や自転車のルート検索にも対応した。Googleによれば、検索結果の品質も改良したという。

 さらに、表示される画像の画質も向上。画像はシームレスに表示され、特に高度が高い場合に美しく見えるという。ネットワーク接続も改良され、これまでは画像、ベクターコンテンツ、バルーンコンテンツ、ブラウザコンテンツはそれぞれ別々のネットワークスタックを使用していたが、今回から1つに統合された。これにより、企業内などで利用しているプロキシ設定などによっては、コンテンツ表示が改良されるとしている。

 Googleによれば、新バージョンのバグも確認されている。ツアー機能を長時間または繰り返し使用している時、また長いツアーからの動画作成時などに動作が不安定になったり、使用メモリー容量の増加が見られるという。

市ヶ谷から千代田区三番町20まで、徒歩の経路を検索した画面3月19日に撮影された福島第一原子力発電所。すでに建屋の鉄骨が露出して曲がっており、近くの鉄塔も倒れていることが確認できる

 


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/1/27 11:24