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バッファロー、世界初のDTCP-IP対応Wi-FiポータブルHDD

~スマホ・タブレットにWi-Fi接続して、テレビ録画の持ち出し視聴が可能

DTCP-IP対応のWi-Fi接続ポータブルHDD「HDW-PDU3シリーズ」

 株式会社バッファローは5月28日、Wi-Fi接続ポータブルHDD「HDW-PDU3シリーズ」を発表した。標準価格は容量1TBの「HDW-PD1.0U3」が2万7700円、容量500GBの「HDW-PD500U3」が2万2100円(いずれも税別)で、6月下旬より販売開始する。

 「HDW-PDU3シリーズ」は、Wi-FiとUSB3.0で接続できるポータブルHDD。最大の特徴はDTCP-IPに対応している点で、バッファローによるとWi-Fi接続のポータブルHDDとしてはDTCP-IP対応は世界初だという。

 DTCP-IPに対応したことで、DTCP-IP対応テレビやレコーダーで録画した番組をHDW-PDU3シリーズポータブルHDDにムーブして持ち出し、外出先で視聴することができる。視聴用アプリとしては、DTCP-IP対応プレーヤーアプリ「Twonky Beam」が利用可能。「Twonky Beam」アプリはiOS用はApp Store、Android用はGoogle Playからそれぞれ無料でダウンロードできる。

 「HDW-PDU3シリーズ」は、パソコンではWi-FiおよびUSB 2.0/3.0接続の外付けHDDとして利用可能。iPhone、iPad、Androidスマートフォン・タブレット、Kindle FireシリーズなどのWi-Fi対応機器では、Wi-Fi接続のHDDとして利用できる。

 スマートフォンやタブレットはストレージ容量が限られることから、スマートフォンやタブレットで補助記憶装置として大容量データを持ち出す用途が想定された製品で、テレビの録画番組などDTCP-IPでムーブする必要があるデータを除く写真、音楽、動画、書類データは、バッファローが提供する無料の専用アプリ「Ministation Air2」を使って再生できる。

 「HDW-PDU3シリーズ」を利用して大容量データの再生をすることで、スマートフォンやタブレットでパケット通信容量に制限がある契約のMVNO回線ユーザーでは、大容量データ再生に回線を使用しなくて済むメリットもある。

 バッテリーにはリチウムポリマー電池を採用しており、容量は3020mAh(3.7V)。消費電力は最大7.0W。インターフェイスはUSB 2.0/3.0×1を搭載する。

 Wi-Fiは、2.4GHz帯のアンテナを送信×1、受信×1を搭載。IEEE 802.11n/g/bに準拠する。セキュリティはWPA2-PSK(AES/TKIP)、WPA-PSK(AES/TKIP)、WPA/WPA2 mixed PSK、WEP(64/128bit)に対応。

 本体サイズは84×18×145mm、重量は約265g。動作保証環境は温度5~35度、湿度0~80%。バッテリー駆動のため、気温が5度を下回る寒冷地・寒冷期での利用には注意が必要だ。

正面
側面
底面

(工藤 ひろえ)