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月額2000円スマホの「freebit mobile」が東京進出、渋谷に旗艦店オープン

オリジナル5.5型端末「PandA 3rd Lot」も投入

 フリービット株式会社は、スマートフォンキャリア事業「freebit mobile」の東京初の店舗となる「ATELIER freebit渋谷スペイン坂」を8月9日にオープンする。

 freebit mobileの店舗「ATELIER」の旗艦店として位置付ける。freebit mobileが提供するスマートフォン「PandA」の新規/MNPでの契約や、各種オプションの追加、PandAの無料講習会(PandA Campus)、臨時サポートでの利用を想定している。地上3階、地下1階の4階建て。

 ATLIERの設計や内装は、建築家の迫慶一郎氏が担当。迫氏は、ロゴ、端末、空間、スタッフの服装まで、PandAブランドをトータルでプローデュースしている。

「ATLIER渋谷スペイン坂」の店舗イメージ
PandAのトータルプロデュースを担当している建築家の迫慶一郎氏

 3D転写機を用いたオリジナルケース制作サービス「freebit fab」も利用できる。ATLIER内に設置される写真ブースで撮影した写真のほか、ユーザーが持ち込んだイラストや写真データをもとに、無料でPandAオリジナルケースが制作できる。

迫氏の横にあるのが3D転写機
3D転写機を用いて制作されたオリジナルケース

 また、テレビ会議型接客・サポート・システム「リモートクルー」を導入。佐賀県唐津市にあるフリービットグループのカスタマーサポートセンターから直接テレビ会議システムにより、契約手続きや質問に対応する。

 ATLIERは、テストマーケティングとして1号店を2013年12月に福岡に出店した後、小倉や名古屋でも展開。東京出店へ向けたナレッジを蓄えたという。また、6月に発表した電話1本でスマートフォンが購入できるサービスをテレビショッピングでも展開。ATELIERオープン8カ月後のブランド認知度調査では、福岡エリアで24.8%の人が、モバイルキャリアとしてfreebit mobileを認知していたという。

 そのほかフリービットでは、ショッピングモールなどでも端末の販売・契約が行える、移動式店舗も展開している。

テストマーケティングとして、福岡、小倉、名古屋に出店
ブランド認知度調査では、福岡で24.8%の人がfreebit mobileを認知している
移動式店舗の「STAND」
ショッピングモールなどでも展開



5.5インチの大画面を搭載した新端末「PandA 3rd Lot」

 「ATELIER渋谷スペイン坂」の発表と併せて、フリービットが設計・開発したオリジナルスマートフォン「PandA」の新バージョン「PandA 3rd Lot」を8月9日より発売する。価格は2nd Lotから据え置きで、一括購入の場合2万4000円(税別)。24回払いの場合は月額1000円(税別)。

「PandA 3rd Lot」
「PandA 2nd Lot」との比較

 2nd Lotと比較して、液晶ディスプレイが5インチから5.5インチに拡大し、解像度は540×960ドットに向上。バッテリーは2500mAhと125%増量している。CPUは1.3GHzクアッドコアで、RAM 1GB、ROM 4GB、800万画素のカメラを搭載する。本体サイズは151×77.5×9.5mm(縦×横×厚さ)で重さは189g。なお、2nd Lotでは147×76.5×9.7mm(縦×横×厚さ)で重さは164gだった。

 SIMはmicroSIM。対応周波数は、GSM 850/900/1800/1900MHz、UMTS 800/850/1900/2100MHz、HSDPA、HSUPA。LTEには非対応。IEEE 802.11b/g/nの無線LNAのほか、Bluetooth 4.0に対応する。

PandA 3rd Lotの本体前面
PandA 3rd Lotの本体裏面

 フリービットでは、スマートフォンとタブレットの中間であるファブレットとしてPandA 3rd Lotを訴求する。また、freebit mobileのオリジナルUIである「PandA HOME」や、GPSの行動履歴管理やPandAの利用制限、メッセージを閲覧しないと端末の操作ができない強力なメッセージ機能など、子供や高齢者が安心・安全にスマートフォンを利用できるようにする「PandAファミリー」が利用できる。

ホーム画面は、Androidの標準(左)のほか、ユーザーに合わせて「Stylish」(中央)「Tenjin」(右)も選べる。
キッズスマホや安心スマホといった専用のハードウェアでなくとも、ユーザーに合わせて変更できる



「スマホを変えるスマホ」をテーマに

 記者発表会で、フリービット株式会社代表取締社長の石田宏樹氏が登壇した。大手3キャリアが発表した新料金プランは、実際にはほとんど安くなっておらず、ユーザーが適正と判断する価格と比較すると大きな乖離があると指摘した。

フリービット株式会社代表取締役社長の石田宏樹氏
スマートフォンに対する不満として、通信料金が一番にあがったという
スマートフォンの昨年の月額利用料金の平均額は6785円、今年の月額利用料金の平均額は6514円と、ほとんど安くなってないと指摘
ユーザーが適正と判断する月額利用料金は4045円

 今までのモバイル事業は、端末開発を行う企業と回線インフラを整備する企業、販売を行う企業が別々に存在し、それぞれ中間マージンが発生。また、大手3キャリアを合わせた営業利益が2兆5000億円、Appleだけでも1兆円を超える利益を出しており、代理店には巨額のマージンが支払われている現状があると指摘。また、キャリアとスマートフォンメーカーが分かれていることにより、どちらがサポートを担当するか不明瞭な場合があるとした。

 freebit mobileでは、端末の開発から、インフラ、販売までを垂直統合した結果、低価格を実現。通信にはNTTドコモの回線を利用しているが、交換器から先は自社のネットワークにつながっており、端末と密な連携が取れることで独自のサービスや細かいサポートが実現でき、“格安スマホ”と称される回線とメーカーの端末を組み合わせて販売するMVNO事業者との違いを強調した。

 freebit mobileは、パケット定額とIP電話基本料金を合わせて月額1000円(税別)で提供する。通信速度は250~300kbpsで、100MB250円(税別)で高速通信が利用可能になる。PandA本体を24回払いで購入した場合、月額料金は合計2000円(税別)となる。IP電話は、データ通信と別の回線を使用しており、安定した通話が可能としている。

大手3キャリアの業績
垂直統合の例としてユニクロを紹介
freebit mobileでは垂直統合モデルを採用している
freebit mobileをモバイルライフサービスとして訴求

 石田氏は車を例に挙げ、MINIを買う人は、ベンツを買えないからMINIを買うのではなく、MINIという顧客体験がスマートと感じて選んでいると指摘。freebit mobileはスマートな顧客体験を掲げ、インターネット企業が作るスマートフォンとして「スマホと変えるスマホ」をテーマに取り組むとした。

 また、ブランド戦略として、シンガーソングライターのユニット「Goose house」を起用したテレビCMを8月9日より放映開始。「あなたのモバイルコストを1/3へ」というメッセージを打ち出す。

freebit mobileでは、SPA型モデル、特許技術の使用、統一されたデザインコンセプト、O2O戦略、ブランディングを行うことで、さらなる展開を図る。
スマートな顧客体験を提供するという

(山川 晶之)