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米Facebook、デマ拡散防止対策を発表、ユーザーからの報告機能を追加

 米Facebookは20日、ニュースフィードの記事がデマだと分かった場合、Facebookに報告できる機能を追加し、デマ拡散防止を図ると発表した。

 ユーザー同士の協力によってデマの拡散を食い止めることができるだけでなく、ユーザーにとってもデマを広めたとして恥ずかしい思いをしなくても済むというメリットもある。

 デマの報告は、スパムと同じように行うことが可能。また、記事を非表示にした場合にも、コンテンツ内容についてFacebookに報告できるダイアログが表示される。

 多くの利用者がデマと報告した記事は、ニュースフィードに表示される頻度が徐々に減少していき、最終的には「Facebookで多くの人々がこの記事に偽の情報が含まれていると報告している」との警告文が表示されるようになる。

 この判断が行われる要素として、報告数や記事の削除数が考慮されるとしている。なお、対象となるのは、リンク、写真、動画、近況アップデートが含まれるとしている。

 ただし、Facebookでは、多数の人がデマだと報告しても、その記事を削除しないと明記。「我々は、人々が虚偽だと報告する記事であっても削除することはなく、我々が内容を確認し、その正確さについて判断を行うことはない」としている。

 Facebookではデマの例として、「ここをクリックして一生分のコーヒーを当てよう」といった詐欺や、「ユタ州でハイキングをする恐竜を男性が目撃」といった偽のニュース記事を挙げている。

 一方で風刺やジョークといったコンテンツの扱いが注目されるが、Facebookでは「我々は、ユーモアを意図した風刺的なコンテンツ、または明らかに風刺と分類されるであろうコンテンツについて、人々が報告しない傾向であることをテストの結果として発見した。このタイプのコンテンツがアップデートによって影響されることはない」と説明している。

(青木 大我 taiga@scientist.com)