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Androidアプリ「Google手書き入力」公開、82言語に対応、楷書・草書のほか絵文字も認識

 Googleは15日、Androidアプリ「Google手書き入力(Google Handwriting Input)」を公開したと発表した。Android 4.0.3以上に対応しており、Google Playより無料でダウンロードできる。

「Google手書き入力」のアイコン

 Androidデバイスにインストールすることで入力方式の1つとして追加され、各種アプリで文字入力をする際、標準キーボードや音声入力などに加えて、タッチスクリーンでの手書き入力方式を選べるようになる。日本語を含む82言語に対応しており、楷書体・草書体(printed and cursive writing)のほか、手書きした絵文字(emojis)も認識する。

「Google手書き入力」によるアルファベット(左)と絵文字(右)の入力(Google Reaseach Blogより画像転載)

 Goolgeでは従来より、「Gmail」「Google Docs」「モバイル検索」などのウェブサービスやAndroid/iOS向け「Google翻訳」アプリなどでクラウドベースの手書き入力機能を提供してきたが、オフラインで動作可能な、コンパクトで処理の速い文字認識モデルをGoogle手書き入力のために開発したという。

 そのため、Google手書き入力はデバイスのインターネット接続の有無にかかわらず利用可能だ。デフォルトではクラウドオフとなっており、認識処理がオフラインで行われる。一方、クラウド機能をオンに切り替えることで認識処理がGoogleのサーバー側で行われるようになり、認識精度は上がるという。

20種類のスクリプトの82言語に対応。画像は、「Hello」という言葉を中国語(左)、ドイツ語(中)、タミル語(右)で入力した状態(Google Reaseach Blogより画像転載)

(永沢 茂)