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10GBase-Tのケーブルは「CAT6/6A/6e/7のみ」配線はどうなってる?

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CAT5/CAT5eの利用を断念 CAT6/6A/6e/7のみサポート

 10GBASE-Tのケーブルに関しては、CAT5/CAT5eの利用を断念し、CAT6/6a/6e/7のみのサポートとしたのが大きなポイントである。当初、10GBASE-Tでは既存の1000BASE-Tとの互換性を考えてCAT5ケーブルの利用を可能にしようとしていた。CAT5、正式には「ANSI/TIA/EIA-568-A」に加えて「TSB-95」で明確化されたCategory 5ケーブルであるが、「UTP(Unshielded Twisted Pair:シールドされていない撚り対線)」方式で、通せる信号周波数の上限は100MHzとされている。

 冒頭で説明した通り、1000BASE-Tでは信号周波数が125MHzなので、厳密に言えばオーバースペックでの運用になっている。このこともあり、短距離(数mのオーダー)だと問題はないが、1000BASE-Tの最大到達距離である100mまでで利用しようとすると、CAT5では性能的に怪しくなる。これもあって、CAT5eあるいはCAT6の利用が推奨されている。ただ、10GBASE-Tでは、信号周波数が200MHzとさらに高くなることもあって、CAT5では1m未満でも性能的に怪しいという話になり、わりと早い時期にCAT5の利用が断念された。

2017年10月24日掲載の記事で続きを読む