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宮崎県の魅力は「うどん」にあり? 愛される地元グルメに移住者も衝撃!?
M-1王者も輩出した宮崎はこんなところ――「とろサーモン」村田さんらが故郷をアピール
- 提供:
- 株式会社宮崎県ソフトウェアセンター
2025年3月18日 06:30

宮崎県に行ってみたい/住んでみたい、宮崎県と接点を持ちたいという人などを対象とした、ICT人材の交流イベント「ひなた照らすICTプロジェクト vol.7 トーク&交流会」が2月22日に開催された。
昨今のテレワーク(リモートワーク)の普及により、特にICTエンジニアの働き方として、大都市だけでなく地方への移住も選択肢として考えられるようになった。そうした状況の中で宮崎県では、ICTエンジニアの同県への移住・転職の参考となる情報を共有するためのコミュニティ活動「ひなターンみやざき」を展開。その一環として継続的に開催されているイベントが「ひなた照らすICTプロジェクト」だ。
7回目となる今回は、東京都内のリアル会場とオンライン配信のハイブリッド形式で開催。実際に宮崎に移住した人が自身の体験談を語り、生活の変化や移住後に感じたギャップなどについて説明した。また、お笑いコンビ「とろサーモン」の村田秀亮さんと「いぬ」の有馬徹さんがゲスト出演。宮崎の良さやお勧めの宮崎グルメについて、宮崎県出身者ならではのトークを披露した。同イベントで語られた「宮崎ってこんなところ」をレポートする。
[目次]
県内のICT企業の情報を発信するとともに、UIJターン希望者など、宮崎県に関心のあるICTエンジニアが情報交換・交流するためのコミュニティを運営。メンバー登録することで、イベント情報の提供やメルマガ配信が受けられるほか、希望者にはキャリアコンサルタントによる移住・就職相談の個別サポートも提供。興味のある人にまずはメンバー登録してほしいと呼び掛けている。
移住者が感じた東京とのギャップ、宮崎の「うどん」に驚き!?
移住者トークでは、宮崎県に移住して3年になる小林孝明さん、2024年10月に移住した塩崎洋夢さんがリモート参加し、それぞれの体験を語った。
「甘い醤油」「うどんの柔らかさ」に驚いた
小林さんは栃木県出身で、会社(現職)が地方拠点を開設するにあたり、宮崎に移住した。ちょうどその時期にコロナ禍でリモートワークが普及してきたため、地方でも仕事ができるということで抵抗はなかったという。また、以前に宮崎市に住んだことがあり勝手が分かっていたとし、宮崎市内から空港が近く東京行きの航空便も多いことから、意外と顧客への訪問にも行きやすいことも気に入っているところとして挙げた。現在はリモートワーク中心に働き、月の4分1程度は徒歩15分の宮崎市内のオフィスに出勤する。
そんな小林さんが移住して感じるギャップとしては、南国と言われるが冬は意外と寒いことを挙げる。醤油が甘いこと、うどんの柔らかさ、炭火焼の焼き鳥など、関東から移住すると食べ物に驚いたとも。また、「宮崎にあるものとないもの」も紹介。大手チェーン店については普段使いできる飲食店や雑貨店はそろっているというが、手頃な価格の大手中華料理チェーンなど、宮崎に進出していない飲食店やファストフード、コンビニのチェーンもあるとしている。
[移住のきっかけ/決め手となったこと]
- 会社が新拠点を立ち上げることになったため
- 以前にも宮崎市に住んだことがあり、勝手が分かるため抵抗がなかった
- 空港が宮崎市内から近く、宮崎・東京の航空便も多いこと
[移住してみてのギャップ]
- 南国と言われるが、冬は意外と寒い
- 保育園の空き状況(待機児童)はエリアによって偏りがある
- 醤油の味
- うどんの柔らかさ
- 炭火焼の焼鳥
- エリアによって鉄道の利便性に差があること
移住に向けたアドバイスとしては、事前に、もしくは移住してからでもいいので、地元のコミュニティに参加することを勧めている。例えば、コワーキングスペースの「ATOMica宮崎」には個人のクリエイターなども含め、人が集まり、定期的なイベントが開催されているため、働く人のつながりができるという。事前に機会があれば同施設を見学したほうがよいと小林さんは語る。
物価が安く、おいしい店が多い――特に「うどん」
塩崎さんは、育児のことなどを考え、奥さんの実家がある宮崎に移住。東京のベンチャー企業に在籍したままで、フルリモートで勤務している。宮崎移住の結果は「控えめにいって最高」だと語った。
移住して改善されたこととしては、まず、フルリモートでの勤務が19時終了なので家族を大事にできること。また、収入は同じままで移住したので経済的に余裕が生まれることや、育児面で妻の両親の存在が助かっていることなどを挙げた。
予想外のうれしいポイントとしては、物価が安いことがあるという。住居(家賃・駐車場など)や食にかかるコストが低くなるとし、例えば家賃は、東京にいたときと比較すると3分の2程度、場所を選ばなけれ3分の1程度とのこと。また、通勤時間がなくなったことで仕事に集中して取り組めることから、仕事の生産性が「爆上がり」したとも。
一方で、気になるポイントとしては、ネット回線がやや弱いことや、自身はサッカーが好きだがコミュニティが少ないこと、保育園の倍率は普通に高かったことが挙げられた。
[移住のきっかけ/決め手となったこと]
- 生活環境の改善(妻の育児負担の軽減、保育園入園など)
- 妻の両親が宮崎在住
- 会社の理解があったこと(フルリモートでの働き方を実現するための役割調整・現場の理解)
[移住してみてのギャップ]
- 良いギャップ
- おいしいお店が多い(特にうどん。いりこ出汁が大好きに)
- 24時間営業のスーパー/飲食店など、東京と同じような生活ができる
- 公園などが広い
- 歩行者優先の交通マナー - 悪いギャップ
- ネット環境がやや弱い?(場所にもよるが、東京と比べると4G回線の場面が多い印象)
- コミュニティづきあい(家族以外との接点を自ら作らなければならないため、新たな出会いなどがない)
また、塩崎さんは、移住が合ってそうな人として、環境変化を楽しめる人(適応して楽しさを見出せる人)、都会に疲れた人(人の多さ・経済面など)、主体的に行動できる人(自分から機会を作れる人)――という3点を挙げた。
夜9時には眠くなる……宮崎は「ゆっくりとした街」
「とろサーモン」の村田秀亮さん、「いぬ」の有馬徹さんが出演したゲストトークは、宮崎県に関する以下のようなお題(質問)が出され、それにお二人が答えるかたちで行われた。
東京より宮崎だなって思うことや魅力は?
東京には東京の良さがあるが、ちょっとせわしないという。それに対して宮崎は、のんびりした時間が流れているとのこと。そののんびりした時間を強調するために、有馬さんが「宮崎にいると、ちょっと眠くなってきたなって思って時間を見たら、まだ夜の9時だったりするんですよ」と話を振ると、村田さんは、東京にいるとみんな遅くまで起きていると思っているうちに深夜の1時ぐらいになってしまうが「宮崎にいたら、もう眠ってええんちゃうかと思うんよね。 そういう、ゆっくりとした街なんで」と同意した。
芸風やネタづくりで宮崎が生かされたことは?
有馬さんは、コントで田舎のおばあちゃん役をやるときに宮崎弁を使う例を紹介。村田さんは、宮崎のヤンキーのしゃべり方を実演して会場の笑いをとった。
将来的に宮崎に帰って仕事したい?
お二人とも「老後はゆっくり宮崎で過ごしたい」と回答。さらに、キュウリ農家をやっている友人のようなスローライフに憧れるとも。
最後に「ひなた照らすICTプロジェクト」参加者へのメッセージ。宮崎の魅力をみんなで広げていって欲しい、特に宮崎の人はシャイなところがあるので、どんどんアピールをしていって欲しいとのこと。
「チキン南蛮」だけじゃない。宮崎グルメなら「もやしラーメン」「うどん」も
ゲストトークへの出演を終えた村田さん、有馬さんに、宮崎で暮らす際のポイントについてさらに語っていただいた。
――宮崎県にUターンやIターンをされる方に対して、アドバイスやメッセージを。
村田さん: 宮崎に住まれると、街中のスナックの多さに驚かれると思います。
有馬さん: 人口あたりで日本一ぐらい多いと言われてますね。
村田さん: で、気を付けることは、突き出し(お通し)が誕生日パーティーかというぐらい出てくるので、腹パンパンで行かんほうがいいよと(笑)。
――(笑)。今日のイベントでも話があったように、最近では宮崎へのUターンやIターンの流れがあるように思います。
村田さん: めちゃくちゃ多いんじゃないですか。宮崎に移住してお店をやってる人とかもいっぱいいますから。
有馬さん: そうですね。宮崎に帰ってきてコーヒーショップをやってる人がいて、ネット販売もやっている。
村田さん: 例えば洋服でも食べ物でも、宮崎で生産してウェブで販売できるからね。それで家賃は安いので、ランニングコストが削減できるじゃないですか。だからお勧めだよね。
――知られざる宮崎グルメがあれば教えてください。
村田さん: やっぱり宮崎ラーメンが好きやな。豚骨もやしの。
――博多ラーメンとは違うんですか。
村田さん: もっとあっさりしていて、でもちゃんとコクがあって。もやしもシャキシャキしたやつが乗ってて、これがまたいいよね。
あとは、やっぱりうどんかな。具はやっぱあれやね、「天かうどん」。さつま揚げが乗ってるんですよ。「天玉かうどん」っていう、卵が乗ってるのもある。
有馬さん: 本当に知られざる宮崎グルメですけど、「あじ豚本舗」という惣菜屋さんがあって。そこのメンチカツが90円なんですけど、これがめちゃくちゃおいしくて。宮崎でライブやるとき、ケータリングもそれにしようかなって思うぐらいうまかったです。
――続いて、宮崎県のお勧めスポットを教えてください。
有馬さん: ベタですけど、やっぱり青島に絶対来て欲しいですね。歩いてるだけでも楽しいですから。海岸がきれいで、海もきれいで。
村田さん: あと、パワースポットもすごく多いですね。鵜戸神宮とか、高千穂神社とか。ほかにも知られてないパワースポットがいっぱいあるでしょう。
有馬さん: 東京の芸能人が、宮崎のパワースポットに行ったとか、よく話を聞いたりしますよ。
――宮崎県に移住するならここに住みたいというのはどこでしょうか。
村田さん: 私が宮崎市内出身なんで。市内は便利で、自然豊かなところにもすぐ行けるので、市内がいいんじゃないかな。
有馬さん: 便利だし、自然も豊かで。いいとこ取りの感じがしますよね。
村田さん: あと青島も絶対いいですよ。今めちゃくちゃポイントだと思う。開発していて、おしゃれな街になってきてますよね。
有馬さん: おしゃれなカフェとかも増えて。インスタ映えします。
――ありがとうございました。
「移住したいけど、宮崎県内の企業に転職先はある?」という人には……
今回移住者トークを行った小林さん、塩崎さんは、それまでの会社に在籍したまま、生活の拠点を宮崎に移したパターンだったが、移住にあたって宮崎県内の企業で転職先を探している方もいらっしゃるだろう。イベントの最後には、UIJターン者も含めて人材採用を進めている宮崎県内のICT企業紹介の時間も設けられた。
ITコンサルティングやウェブマーケティング、システムインテグレーションなどの事業を手掛けるスパークジャパン株式会社(本社:宮崎県宮崎市)、不動産業務ソフトの開発・販売などの事業を展開する日本情報クリエイト株式会社(宮崎本社:宮崎県都城市、東京本社:東京都新宿区)の2社から採用担当者がリモート参加し、事業内容や働き方などを紹介。宮崎県内での転職先を探している人、事業内容に興味のある人に向けて、それぞれ採用担当窓口まで問い合わせてほしいと呼び掛けた。
なお、宮崎県が運営するUIJターン者向けの求人サイト「ふるさとみやざき人材バンク」でも提供されている。
- スパークジャパン株式会社
https://www.sparkjapan.co.jp/ - 日本情報クリエイト株式会社
https://www.n-create.co.jp/ - ふるさとみやざき人材バンク
https://www.back-to-miyazaki.jp/