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ユーザーに不利益な選択をさせるデザイン「ダークパターン」を通報できるウェブサイトが登場

 製品購入やサービス解約などの手続きにおいて、ユーザーに不利益な選択をさせることを目的としたデザイン、いわゆる「ダークパターン」を通報できるサイトが米国で登場した。

 「Dark Pattern Tipline」と名付けられた同サイトは、ユーザーの誤クリックを誘発するために「Yes」「No」の色や配置を前のページと入れ替えるなど、悪意のあるデザインを用いているウェブサイトの通報を受け付けることを目的としている。こうした悪意を持ったデザインは「ダークパターン」と呼ばれ、近年その呼称が急速に広まりつつあるが、今回のウェブサイトはそれらを周知するとともに、運営者に改善を促すことを目的としており、スクリーンショットに企業名やURL、具体的な被害などを添えて投稿する仕組み。米国ではこうしたダークパターンを禁止する法律の制定が進みつつあり、電子フロンティア財団らが中心になって設立された同サイトは、そうした取り組みの一環とみられる。今後の活動に要注目だ。