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ロストバゲージの荷物、航空会社が無断で慈善団体に寄付していたことがAirTagで発覚

 ロストバゲージに遭った荷物が航空会社によって慈善団体に寄付されていたことが、荷物に取り付けられたAirTagによって発覚するという事件がカナダで発生した。

 これはエア・カナダがモントリオール空港で紛失し、捜索中であるとしていた荷物が、30日も経たないうちに慈善団体に寄付されていたことがAirTagによる追跡で判明したというもの。利用者はロストバゲージに遭った直後から、荷物が同空港内にあることをAirTagによって確認し、返却されるのを待っていたが、約4週間後に輸送された先はまさかの慈善団体で、警察とともに捜索を行ったところ、同じように寄付されたとみられる荷物が500個以上発見されたと伝えている。利用者はスーツケースに入っている3週間分の衣類の4分の1にあたる代金をエア・カナダから補償として受け取ったとしているが、利用規約を見ても荷物の所有権の変更にまつわる記述は特にないことから、同じ状況に陥っている人々のために航空会社に対して声を上げるようSNSで訴えている。ロストバゲージでは最終的に持ち主に返却できなかった荷物が補償に代えて処分されることがあるが、短い保管期間のあと早々に寄付というかたちで処分されていたことが発覚したことで、今後大きな波紋を呼ぶことになるかもしれない。