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ロボット掃除機の事業終了も最低5年はクラウドでの動作を保証→わずか2年で打ち切り決定で波紋

 事業終了から最低5年はクラウドでの動作を保証するとしていたロボット掃除機が、わずか2年で打ち切りを宣言し波紋を呼んでいる。

 クラウドサービスの終了を発表したのは、Neato Robotics社のロボット掃除機。同社は2023年に事業を終了したが、その際に今後5年にわたって親会社であるVorwerk社が継続してクラウドサービス向けのサーバーを保守すると約束し、既存ユーザの反発をかわしていた。しかし2年目を迎えた今月になって、「サイバーセキュリティの基準、コンプライアンス義務などの進化により、既存のクラウドインフラを信頼性と将来性を備えた形で維持することはもはや不可能になった」として、クラウドサービスの段階的廃止を宣言。これにより同社のロボット掃除機は掃除スケジュールの設定、遠隔操作での起動、立ち入り禁止区域などの設定が不可能になり、動作は手動モードに限られることになった。

 昨今よく耳にするスマートホームデバイスのサービス終了にあたり、終了後も数年にわたって保守契約を提供するという同社の対応はひとつのモデルケースになるはずだったが、それがあっさり破綻した格好だ。

 この件について報じたThe Vergeの記事のコメントには、この件や先日のAWS障害をはじめとして、スマートホームデバイスにおけるローカル動作の重要性を指摘する声が上がっている。