【業界動向】
米RealNetworks、SMILのソースコードをライセンス開始
■URL
http://www.realnetworks.com/company/press/releases/2003/smilsource.html (英文)
https://www.helixcommunity.org/
米RealNetworksは7日、同社のHelixコミュニティに対して「Synchronized Multimedia Integration Language(SMIL)」のソースコードを公開してライセンスを開始したと発表した。
このソースコードに実装されている「SMIL2.0」はW3C勧告となっており、動画、音声、静止画像、テキストを組み合わせたマルチメディアプレゼンテーションを、スクリプト言語を使わずに容易に作成できるようになる。SMILはすでにRealOne Playerなど主要なメディアプレーヤーに搭載されている。
すでに公開されているHelix DNA ClientとSMIL2.0を組み合わせることによって、Helix DNA Clientが採用されているDVDプレーヤーやセットトップボックス、PDA、携帯電話などでマルチメディアプレゼンテーションを容易に表示できる。また、複雑なコンテンツをこれまでより容易に作成できることから、コンテンツクリエーターにとっても朗報だ。
SMILのソースコードは2種類の方法でライセンスされる。RealNetworks Public Source Licenseを採用すれば、ロイヤルティは無料である代わりにライセンシーは開発したアプリケーションをオープンソースにしなければならない。一方、RealNetworks Community Source Licenseを採用すれば、商用利用のためにロイヤルティを徴収されるが、開発したソースコードを独占できる権利を有する。どちらのライセンスを採用しても研究開発用途には無料で利用できる。
◎関連記事
■米RealNetworks、オープンソース戦略を採用~ソースコードを一部公開
■W3C、マルチメディアプレゼンテーション記述言語「SMIL 2.0」を勧告
(2003/7/8)
[Reported by 青木大我(taiga@scientist.com)]
|