INTERNET Watchで2007年に掲載したニュース記事のアクセス数をもとに、月ごとの10大ニュースを選出。今年を代表する合計120本の記事を4回に分けて紹介する。最終回となる今回は、10月から12月までのニュース。
● 10月:「初音ミク」の画像検索問題が注目を集める
10月は、「初音ミク」の画像検索がGoogleやYahoo! JAPANでおかしな結果になるという話題が1位。ヤフーの決算会見でも証券アナリストが話題として取り上げ(5位)、解説記事(10位)にも多くのアクセスがあった。楽天の新社屋(2位)、Yahoo! JAPANの新トップページ(5位)などの新しい話題が注目を集める一方、アイピーモバイルの破産(7位)も話題に。3位の「ニコニコ動画」対応ダウンロードソフトについては、ニワンゴから「公式ソフトとの印象を与える」との指摘を受け、その後名称を変更して発売したという記事も12位と13位に入っている。
● 11月:「ダウンロード違法化」など、著作権を巡る話題に注目
1位はヤフーの検索ランキング公開、2位はAmazon.co.jpの配送料変更、3位は「Google Maps for Mobile」と、ネット上の人気サービスの記事が上位を占めた11月。ネットサービスの分野に「Windows Live」で参入したマイクロソフト(5位、7位)はどこまで追い上げるか。こうした一方では、著作権を巡って文化審議会の著作権分科会で続けられてきた議論が中間整理という形でまとめられ、法制化に向けて動き出したことから大きな話題に。「ダウンロード違法化」などを盛り込んだ私的録音録画小委員会の中間整理案に対して、7,500件のパブリックコメントが寄せられたという話題(4位)、補償金制度に対する電子情報技術産業協会(JEITA)のコメント(29位)、それに対する権利者団体の反発(17位)などが注目を集めた。
● 12月:2007年後半の話題を集めた「初音ミク」「著作権」関連の話題が上位に
12月の1位も、2007年後半の話題を集めた「初音ミク」関連の記事。「初音ミク」楽曲の着うた配信を巡って、ソフト開発元(クリプトン)と着うた配信元(ドワンゴ)の間で権利処理の責任を問うコメントをお互いに出し合う事態となったが、12月25日には両社が連名で騒動について謝罪するコメントを発表。今後は両社で協力していくとしている。2位は「Windows Vista SP1」RC版公開の話題。来年には正式版も公開の予定で、いよいよWindows Vistaへの移行が進むか。著作権関連も11月に引き続き、「ダウンロード違法化やむなし」との見解が示された記事(5位)や、JEITAのコメントに対する権利者側の反論(10位)などが話題を集める。
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( 編集部 )
2007/12/26 12:37
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