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2008/07/22~2008/07/27


 先週は無線通信の専門イベント「WIRELESS JAPAN 2008」が開催されました。展示会や講演の模様は、BB WatchケータイWatchでもレポートしています。

 その他には、米Microsoftの米Yahoo!買収に絡んで注目すべき動きがありました。今週末のYahoo!株主総会で、何か大きな決定がされるかもしれません。一方で、私的録音録画補償金の問題では新展開は何もなく、この件で何かが決定されるのはまだ後のこととなりそうです。


Googleの実名百科事典サイト「Knol」、一般からの執筆を受付開始
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/07/24/20357.html
 7月23日、米Googleは2007年12月からテスト運営中であった百科事典サイト「Knol」を一般に公開したと発表した。「Knol」はユーザーが誰でも記事を作成・投稿できるという点で「Wikipedia」に似ているが、書き手が実名を掲載し責任者となることと、広告が表示されることが大きく異なる。

アイリスプラザに不正アクセス、カード情報2万8105件流出か
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/07/23/20354.html
 7月23日、収納・インテリア、ペット用品などを販売するアイリスプラザは、同社のショッピングサイトが中国経由のSQLインジェクション攻撃を受け、最大2万8105件のクレジットカード情報が流出した可能性を公表した。氏名やメールアドレスなど、個人を特定できる情報は流出していないという。

DNSサーバーの脆弱性情報が公開される、早急に修正パッチの適用を
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/07/23/20351.html
 7月8日に明らかになった多数のDNSサーバー製品に影響を及ぼす脆弱性についての詳細な情報が公開されたとして、各サーバーへの早急な修正パッチ適用が呼びかけられている。脆弱性の内容はDNSキャッシュサーバーが遠隔の第三者によって汚染され、ユーザーが悪意のあるサーバーに誘導される恐れがあるというもの。

毎日新聞「低俗」コラム問題、チェック不備や警告無視の実態報告
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/07/22/20326.html
 7月20日、毎日新聞社は英語版サイト「Mainichi Daily News」のコラム「WaiWai」が低俗なコラムを掲載していた問題について内部調査結果を発表。社内のチェック不備や、外部からの苦情を放置していたことなどを明らかにした。

Icahn氏がYahoo!取締役就任へ、両者和解で委任状争奪戦は終了
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/07/22/20322.html
 7月21日、米Microsoftの米Yahoo!買収に関して激しい委任状争奪戦を繰り広げていた投資家のCarl Icahn氏がYahoo!の取締役に就任することで、Yahoo!との和解が成立したと発表された。Icahn氏の推薦する2名も同社取締役に就任する見込みで、取締役会で強い発言力を持つことが予想される。


最新「Knol」をはじめ、続々と公開され続けるGoogleの新サービス

 先週から一般公開となったGoogleの「Knol(ノル)」は、“Google版Wikipedia”とも呼ばれるサービスです。ユーザーがある事柄について記事を書いていくという点では、確かにWikipediaと似ています。

 反面、Wikipediaと違って記事は記名記事となり、書き手がその記事の責任者となります。記事に対して他のユーザーは評価を付けたり、質問などのコメントを書くことができます。また、記事にGoogle AdSenseのコンテンツマッチ広告を表示し、収入の一部を書き手が受け取ることもできます。こうした特性から、Wikipediaとは違って個人の主観を強く反映した記事が登録されたり、収入に期待して記事を書くユーザーが現れるなど、Wikipediaとはまた違った展開となりそうです。

 「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」というミッションのもとに活動を続けるGoogleは、Web検索を中心に、Googleマップ(地図の位置情報に紐付けて情報を整理する)やGmail(メールとしてやりとりされる情報を整理する手段を提供する)など、「情報を整理」するための多数のサービスを提供しています。そして、それらのコンテンツにAdWordsやAdSenseの広告を表示していくことで、利益を得ています。そうした観点から見れば、「Knol」は「(知識を持つ)人」に紐付けて情報を整理する手段、と見ることができそうです。

 収益化の手段が特にないものを含め、Googleは毎週のようにいくつもの新サービス・新機能を提供しています。最近では、7月8日に3D仮想空間「Lively」のベータ版が公開になりました。「Second Life」のような3D仮想空間で会話などを楽しめるサービスで、専用ソフトを使わず、プラグインをインストールしたブラウザ上で利用できるのが特長です。Googleのほかのサービスと連携し、YouTubeの動画やPicasaウェブアルバムの写真を仮想空間上で共有する機能も持っています。

 Googleは携帯電話向けに「モバイルGoogle」も提供していますが、2007年末からはiPhone・iPod touch専用のページも公開しています。最近ではiPhone 3Gの注目度を意識してか、このページの更新が頻繁に行われ、「Google Talk」や「Picasa」が加わっています。


 その他では、特にGoogleマップとGoogleドキュメントの新機能が目立ちます。Googleマップでは、7月22日に建物の詳しい名称を表示する機能と、徒歩による経路検索機能のベータ(日本には非対応)が公開されました。また、5月にはmixiの日記との連携写真やWikipediaの情報の表示といった新機能が追加になっています。

 Googleドキュメントでは、7月に進数変換など5つの新機能、6月にはPDF対応、4月には「Google Gears」を利用したオフライン機能と、ハイペースで機能が追加されています。

 さらに、ここ最近では「Google Video」のお勧め動画表示「Gmail Labs」といった新機能・新サービスが始まっていて、すべてを試すにはなかなか時間が足りないほどです。以前に少し使ってみて今ひとつだなと思ったサービスが、改めて使ってみると、ずっと高機能になっていて驚くこともあるかもしれません。



2008/07/28 11:42
小林祐一郎
プログラマ、編集者、Webディレクター等を経て、ライター・編集者として活動。興味のあるテーマは「人はどうすればネットで“いい思い”ができるのか」 。ごく普通の人の生活に、IT技術やネットのコミュニケーションツールがどんな影響を与え、どう活用できるのかを研究している。近著「Web2.0超入門講座」(インプレス)

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