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【使いこなし編】第190回

自宅に置いたSynology「BeeStation」に、スマホの写真をどこからでも自動バックアップ

 前回は、Synologyのパーソナルクラウド「BeeStation」の使いこなしとして、スマホ(Android/iOS)の写真管理アプリ「BeePhotos」を使って写真のバックアップを行った。今回は、自動で撮影した写真をバックアップできる設定をしてみよう。

 本連載では、第185回からBeeStationの使いこなしを実践している。大きな製品カテゴリーとしては「NAS」にあたる本製品だが、自宅のLAN内だけでなく、インターネット経由(つまり自宅外から)でも利用できることが特徴だ。これにより、自分や家族専用のクラウドストレージのような役割を持たせることができる。初期投資(3万6000円前後)は必要だが、4TBで月額無料の「自宅クラウド」を利用できる。どのような機能を持っているかの詳細は、第185回を参照してほしい。

Synologyのパーソナルクラウド「BeeStation」。自宅のWi-Fiルーター下に設置中

自動アップロードはWi-Fi接続時だけ行う設定も可能

 前回は、BeePhotosを使ってスマホの写真をBeeStationに保存し、iPhoneで撮影したLive Photosも問題なく閲覧できることを確認した。BeeStationはインターネット経由でどこからでもアクセスできるので、旅行中などにも写真をバックアップできるようになる。

写真アプリBeePhotosの画面
右上の[≡]から[アップロード]を選び、写真を選択するとBeeStationにバックアップされる。これが基本の操作方法

 これだけでも十分便利なのだが、今回は、カメラアプリで撮影したら、自動でアップロードしてくれる機能を設定してみよう。モバイル回線での接続時は自動アップロードせず、Wi-Fi接続時のみ自動アップロードする設定もできる。

 契約しているデータ通信容量が大きくない場合には、Wi-Fi接続時のみ自動アップロードするようにしておこう。思わぬところで通信容量を消費してしまうことを防止できる。

最下段のタブで[その他]を選び、[写真のバックアップが有効化されていません]をタップ
[画像バックアップを有効にする]をタップ
[了解]をタップし、バックグラウンドでのバックアップ、つまり自動アップロードを許可する。iOSではこの後、通知の許可を行う
[許可]をタップし、バックグラウンドでの常時実行を許可する

 続けて、詳細の設定を行う。[バックアップルール]で[新しい写真のみをバックアップ]を選ぶと、これまで撮影していた写真は自動アップロードの対象でなく、設定後に撮影した写真だけが対象となる。すでに手動でバックアップ済みの場合は、こちらがおすすめだ。手動でのバックアップをしてない場合は[すべての写真をバックアップ]を選べば、これまで撮影した写真もアップロードされる。

 [アップロードの設定]で[Wi-Fi専用]をチェックしておくと、モバイル回線接続時はアップロードされなくなる。[写真のみ]にチェックすれば、動画は対象外で写真のみが自動アップロードされる。動画のファイルサイズは写真よりも大きいため、写真はモバイル回線接続時にも自動アップロードして、動画は手動で、といった使い分けをしたい場合に、これをチェックするといいだろう。

 最後の[充電のみの場合]にチェックすると、充電時だけバックアップするようになる。自動アップロードのための通信ではバッテリー消費も多少増えるので、外出時などのバッテリー消費を抑えたい場合にチェックしておこう。

 以上の設定を完了すると、撮影した写真がすぐに自動アップロードされるようになる。Wi-Fiに接続した状態で試してみよう。

 [Wi-Fi専用]や[充電のみの場合]をオンにしていなければ、外出先でもアップロードされる。一時的に停止したければ、同じ設定画面から、[写真のバックアップを停止する](iOSでは[画像バックアップを無効にする]で止めることができる)。

前回、これまで撮影していた写真はバックアップ済みなので、[新しい写真のみをバックアップ]を選ぶ。[Wi-Fi専用]にもチェックを付けた。詳細の設定ができたら「完了」をタップする
[画像バックアップが完了しました]と表示され、クラウドアイコンにチェックマークが付いていれば、すべての対象の写真をバックアップ済みの状態だ。大量のバックアップをするときは、[集中バックアップを有効にする]を設定しておくといい
写真を撮影すると、[準備中]になり……
自動でバックアップが始まる

 ある程度カメラで撮影してバックアップデータのアップロードが進んだら、先ほどと同じ[その他]の[画像バックアップが完了しました]をタップして、[写真バックアップの設定]画面を表示させてみよう。最下部に[容量を解放する]という表示が現れ、スマホ本体に保存している写真の一括削除が可能になる。もちろん削除せず残しておいてもいいし、スマホの写真管理アプリ(Androidならフォト、iOSなら写真)で個別に削除してもいい。ここでの削除は、選択が面倒な人向けだ。

 スマホから削除すると、スマホのアプリでの写真編集はやりにくくなるので注意。BeePhotosは閲覧はしやすいが、高度な編集機能はないので、編集したい時には適宜スマホにダウンロードする必要がある。

同じ[写真バックアップの設定]画面の最下部に[容量を解放する]という表示が現れる
Androidの場合[DCIM]の[Camera]を選択して[クリア]をタップ。iOSではフォルダの選択はない。後は削除許可画面が表示されるので[許可]をタップすると全部削除される

今回の教訓(ポイント)

BeePhotosで自動アップロードを設定できる。Wi-Fi接続時のみ限定も可能
カメラアプリで撮影すれば、何もしなくてもアップロードされる。

村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。