週刊Slack情報局
Slack、「ワークフロービルダー」提供開始、コーディング不要で定型業務を自動化
2019年10月23日 16:00
一般企業でも利用が広がっているビジネスコミュニケーションツール「Slack」。Slack Technologiesの日本法人であるSlack Japanはこのツールのことを“ビジネスコラボレーションハブ”と表現しており、あらゆるコミュニケーションやツールを一元化するものと位置付けている。本連載「週刊Slack情報局」では、その新機能・アップデート内容などを中心にSlackに関する情報をできるだけ毎週お届けしていく。
Slackは15日、新ツール「ワークフロービルダー」をリリースした。定型的な業務を「ワークフロー」としてSlack上で自動化するためのツールだ。ワークフローは、トリガーと、それに続くタスクを完了するための一連のステップで構成。同ツールを使ってユーザーが作成できるほか、用意されたテンプレートをインポートして編集することもできる。いずれも、ツールのGUIから、コーディング不要で設定できるのが特徴だ。
例えば、出張の申請、チャンネルに新規メンバーを追加したときの伝達、インシデント発生時の報告に対応するワークフローを作成し、チャンネルに公開しておくことなどが考えられる。ワークフローが公開されているチャンネルでは、上部に[稲妻]アイコンが表示され、そこからワークフロービルダーで作成されたチャンネル固有のアクションメニューを起動できる。各ワークフローのウィンドウが開き、そのフォームに必要事項を入力すると、しかるべきチャンネル/担当者に通知したり、必要な情報をSlackのメッセージで受け取ることなどが自動化される。その都度、連絡先や伝達事項などをチャットで問い合わせたり検索したりする必要がなくなり、定型業務を効率化できる。
ワークフロービルダーは、Slackの各ワークスペースにおいて、ワークスペース名をクリックして開くメニューから起動できる。Slackの有料プランである「スタンダード」「プラス」「Enterprise Grid」の各プランで利用可能だ。