急遽テレワーク導入!の顛末記
「PC-iPhone間でファイルを送受信したい!! AirDrop感覚で使える新たなアプリを使ってみた」――急遽テレワークを導入した中小企業の顛末記(160)
LANネットワーク内のPCやスマホでカンタンにファイルを共有
2023年10月16日 07:00
先日は「Documents」というアプリを使って、PCのファイルをiPhoneにコピーして持ち歩いてみた。iPhoneならUSBメモリよりセキュリティを強化できるので、主に仕事用のファイルを持ち運ぶのに利用している。
……この記事を書いている時点で、新型コロナが5類に移行されて151日が過ぎた。
私が勤めている新宿にある中小企業では現在、各スタッフが可能な範囲でリモートによる業務を行っている。その中で今回は新たなアプリを使い、PC-iPhone間でファイルをコピーしてみた。
10月5日(木):AirDrop感覚でファイルをコピーできる
今日は午後からオフィスに出社することに。いつもなら「Documents」を使って、作業中のファイルをiPhoneにコピーするところだが……。今日は「LocalSend」という別のツールを使ってみようと思う。
「LocalSend」は“LANネットワーク内でのファイルの送受信”に特化したツールで、一番のポイントはiPhone用のアプリだけでなく、PC用のフリーソフトも用意されていること。これらを駆使することで、PC-iPhone間でファイルをコピーする操作を、「Documents」よりも簡略化できる。
一応、上でPCからスマホにファイルを送る手順を紹介したが、PC側での操作は発送するファイルをドラッグして登録したら、送信先のiPhoneを選択するだけ。後は、iPhone側でファイルの送信を許可すれば、自動でファイルがコピーされる。「Documents」ではブラウザーや共有フォルダを経由する必要があったので、より手軽にファイルを送れるようになったという印象だ。どちらかというと操作感はAirDropに近い。
なお、PC側のフリーソフトでは、初回起動時にWindowsのファイアウォールが反応するので、アクセスを許可しておこう。
10月10日(火):内蔵ビューアーでMicrosoft Officeも閲覧可能
「LocalSend」ではPCなどからiPhoneにファイルを送ると、写真と動画を「写真」アプリに保存。それ以外のファイルは、アプリの「履歴」から表示できる。
なお、写真と動画以外のファイルについてだが、以下のファイルは「LocalSend」アプリのビューアー機能で開くことができた。
- 音声ファイル
- Microsoft Word
- Microsoft Excel
- Microsoft PowerPoint
このうち、Wordファイルについては、太字・斜体・下線・フォント色などの装飾をビューアー上で表示。Excelについてもフォントの装飾や罫線、セルの色などが再現された。残念ながら「閲覧」機能で付けたコメントは表示されなかったが、移動中に作業中のファイルをちょっと確認するのには使えそうだ。
10月12日(木):「共有フォルダ」代わりに、ちょっとしたファイルを送受信
今日は会社で新しいPCをテストすることに。共有フォルダ機能を使ってファイルを受け渡そうとしたのだが、なぜか「ネットワーク」画面にPCが表示されてくれない。
この手のトラブルはよくあることだが、解決にいちいち時間を使うのも面倒くさい。そこで、「LocalSend」を新しいPCで起動して、ファイルを送受信することにした。本来はMacなど異なるOS間におけるファイルの送受信を想定しているようだが……、こんな時にも役立ってくれる。設定画面からはソフトを常駐させることもできるので、そのまま共有フォルダ代わりに使うこともできそうだ。
ちなみに、PC用の「LocalSend」には、USBメモリなどに保存して持ち運べるモバイル版も用意されている。外出先でもAirDrop感覚でファイルの受け渡しができるようになるので、常に持ち歩いて使うのにも良さそうだ。