急遽テレワーク導入!の顛末記

「PC-iPhone間でファイルを送受信したい!! AirDrop感覚で使える新たなアプリを使ってみた」――急遽テレワークを導入した中小企業の顛末記(160)

LANネットワーク内のPCやスマホでカンタンにファイルを共有

 先日は「Documents」というアプリを使って、PCのファイルをiPhoneにコピーして持ち歩いてみた。iPhoneならUSBメモリよりセキュリティを強化できるので、主に仕事用のファイルを持ち運ぶのに利用している。

 ……この記事を書いている時点で、新型コロナが5類に移行されて151日が過ぎた。

 私が勤めている新宿にある中小企業では現在、各スタッフが可能な範囲でリモートによる業務を行っている。その中で今回は新たなアプリを使い、PC-iPhone間でファイルをコピーしてみた。

【今回のハイライト】
ファイルをデバイス間で送受信
ビューアー機能もなかなか優秀
常駐やポータブルでの運用も

10月5日(木):AirDrop感覚でファイルをコピーできる

 今日は午後からオフィスに出社することに。いつもなら「Documents」を使って、作業中のファイルをiPhoneにコピーするところだが……。今日は「LocalSend」という別のツールを使ってみようと思う。

 「LocalSend」は“LANネットワーク内でのファイルの送受信”に特化したツールで、一番のポイントはiPhone用のアプリだけでなく、PC用のフリーソフトも用意されていること。これらを駆使することで、PC-iPhone間でファイルをコピーする操作を、「Documents」よりも簡略化できる。

両端末でアプリを起動。PC側のソフト画面に送信するファイルをドラッグしたら、「近くのデバイス」に表示されたiPhoneを選択
iPhone側でファイルの送信を「承諾」すると、 ファイルがコピーされる

 一応、上でPCからスマホにファイルを送る手順を紹介したが、PC側での操作は発送するファイルをドラッグして登録したら、送信先のiPhoneを選択するだけ。後は、iPhone側でファイルの送信を許可すれば、自動でファイルがコピーされる。「Documents」ではブラウザーや共有フォルダを経由する必要があったので、より手軽にファイルを送れるようになったという印象だ。どちらかというと操作感はAirDropに近い。

 なお、PC側のフリーソフトでは、初回起動時にWindowsのファイアウォールが反応するので、アクセスを許可しておこう。

初回起動時に「Windowsセキュリティの重要な警告」画面が表示されるので、「アクセスを許可する」を選択

10月10日(火):内蔵ビューアーでMicrosoft Officeも閲覧可能

 「LocalSend」ではPCなどからiPhoneにファイルを送ると、写真と動画を「写真」アプリに保存。それ以外のファイルは、アプリの「履歴」から表示できる。

iPhoneアプリで画面の右上にある時計型のアイコンをタップ
送られたファイルが、「履歴」の一覧で確認できる
画像や動画は「写真」アプリから開くことができる

 なお、写真と動画以外のファイルについてだが、以下のファイルは「LocalSend」アプリのビューアー機能で開くことができた。

  • PDF
  • 音声ファイル
  • Microsoft Word
  • Microsoft Excel
  • Microsoft PowerPoint

 このうち、Wordファイルについては、太字・斜体・下線・フォント色などの装飾をビューアー上で表示。Excelについてもフォントの装飾や罫線、セルの色などが再現された。残念ながら「閲覧」機能で付けたコメントは表示されなかったが、移動中に作業中のファイルをちょっと確認するのには使えそうだ。

Wordファイルでは斜体や下線、フォント色などの装飾が反映されたが、蛍光ペン機能は再現されなかった
Excelファイルではセルの罫線や色なども再現された
音声ファイルもビューアーで再生できる

10月12日(木):「共有フォルダ」代わりに、ちょっとしたファイルを送受信

 今日は会社で新しいPCをテストすることに。共有フォルダ機能を使ってファイルを受け渡そうとしたのだが、なぜか「ネットワーク」画面にPCが表示されてくれない。

 この手のトラブルはよくあることだが、解決にいちいち時間を使うのも面倒くさい。そこで、「LocalSend」を新しいPCで起動して、ファイルを送受信することにした。本来はMacなど異なるOS間におけるファイルの送受信を想定しているようだが……、こんな時にも役立ってくれる。設定画面からはソフトを常駐させることもできるので、そのまま共有フォルダ代わりに使うこともできそうだ。

「設定」画面では「ログイン時に自動起動」で、ソフトを常駐させることもできる

 ちなみに、PC用の「LocalSend」には、USBメモリなどに保存して持ち運べるモバイル版も用意されている。外出先でもAirDrop感覚でファイルの受け渡しができるようになるので、常に持ち歩いて使うのにも良さそうだ。

飛田九十九