2009/11/30~12/6


グーグル、日本語入力ソフト「Google日本語入力」を公開
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091203_333009.html
 グーグルは3日、同社開発による日本語入力ソフト「Google日本語入力」のベータ版を公開した。Windows 7/Vista/XP(32bit版のみ)およびMac OS X 10.5以上に対応しており、同社サイトからダウンロードできる。

「Google日本語入力」。詳しくは、12月3日付記事『画像で見る「Google日本語入力」ベータ版』を参照。

 単語辞書はWebから機械的・自動的に生成し、新語や専門用語、芸能人の名前などを網羅的に収録。さらにWeb上の大量のデータから統計的言語モデルを構築して変換エンジンを構成しているという。

 Web検索エンジンなどWeb上のサービスのデータを日本語入力ソフトに活用・連携するというアイデアは、ジャストシステムの「ATOK」でも「ATOK ダイレクト」機能として搭載されており、はてな、goo、Yahoo! JAPANなどのプラグインが用意されている。

 しかしこの機能は、2007年8月にベータ版として提供を開始していたものだ。「ATOK」の歴史においては比較的最近になって登場したオプション的な位置付けであり、あくまでも「ATOK」では、ソフト本体の変換エンジンの精度アップや辞書拡充に重点が置かれていたように見える。

 これに対して「Google日本語入力」は、Webベースでの辞書や変換エンジンを持つ、「ATOK」とは全くアプローチの異なる日本語入力ソフトだ。辞書や変換機能などはネットワーク経由ではなく、ローカルPC側に持つ仕組みと説明されているが、辞書の更新タイミングなど明らかになっていない。また、まだベータ版として公開されたばかりであり、変換精度など未知数の部分もあるが、インターネット利用がメインの場合はかなり快適に変換できる模様だ。

 例年、12月の前半は、ジャストシステムが「一太郎」や「ATOK」など、翌年2月発売の新製品を発表する時期だ。グーグルの日本語入力ソフト参入に対して、老舗「ATOK」の優位性をどう説明してくるか注目される。

 なお、日本の検索エンジン企業と日本語入力ソフトの関わりとしては、開発会社が休眠化した「VJE」を、ヤフーがWebサービスウィジェットとして公開している事例がある。今の検索エンジンはテキスト入力にほぼ依存している仕組みなだけに、「Google日本語入力」の登場は、今後、日本の検索エンジンと日本語入力ソフトとの連携あるいは統合の可能性という意味でも注目される。

「ドラクエIX」「Wii Music」などShare放流、全国で計10人逮捕
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091130_332487.html
 11月30日、権利者に無断でゲームや映画、音楽、アニメなどをファイル共有ソフト「Share」で公開していた著作権侵害行為に対して、10都道府県警で一斉取り締まりが行われ、同日中に10人が逮捕された。

独Aviraの無料ウイルス対策ソフトが日本語化、日本法人も設立
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091201_332570.html
 ドイツのセキュリティベンダーAvira GmbHが1日、Windows 7/Vista/XP/2000用の個人向けセキュリティ対策ソフト「Avira」シリーズの日本語版の提供を開始した。無償の「Avira AntiVir Personal Free Antivirus」と、有償の「Avira AntiVir Premium」「Avira Premium Security Suite」の3製品を用意する。

改正特定商取引法が施行、ネット通販の規制強化も
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091202_332798.html
 「改正特定商取引法」と「改正割賦販売法」が12月1日に施行された。インターネット関連の規制では、通信販売に関する規制を強化したほか、クレジットカード会社などに対して、個人情報保護法ではカバーされていないカード情報の保護のために必要な措置を講じることを義務付けた。

「はい」を押す意味よく考えて、ワンクリック不正請求の相談急増
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091203_333110.html
 11月に情報処理推進機構(IPA)へ寄せられたワンクリック不正請求に関する相談が903件に上り、過去最悪を記録した。年齢確認や利用規約の同意を求める画面で「はい」をクリックする意味をよく考え、安易にクリックしないよう呼び掛けている。なお、ワンクリック不正請求のトラブルに関しては、国民生活センターでも相談事例などを発表しており、相談件数が2009年上半期だけでも1万7794件に上った。

Googleが無料DNSサービスをテスト公開、Webの高速化が目的
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091204_333374.html
 米Googleは3日、無料のDNSサービス「Google Public DNS」のテストを開始したと発表した。Webを高速化することが目的で、あらかじめ名前解決を行っておくプリフェッチ技術を実装することにより、DNSのリクエストに要する時間を減らし、実質的に高速化している。

(編集部)

2009/12/7 06:00