イベントレポート
CEATEC JAPAN 2016
“AIoT”でAI・クラウドを利用したシャープの家電製品
2016年10月4日 13:14
IT・エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2016」が幕張メッセ(千葉県千葉市)で10月4~7日に開催されている。シャープ株式会社のブースでは、AIとIoTを組み合わせた「AIoT(モノの人工知能化)」化をコンセプトとした製品を展示している。
VOCALOID×COCOROBO、ユーザー好みの曲を歌う掃除機
会話・音声操作が可能なロボット掃除機「COCOROBO」とVOCALOID(ボーカロイド)を組み合わせた製品を展示。人工知能「COCORO MUSIC A.Iエンジン」とクラウド連携により、ユーザーの評価や感想を学習し、好みの曲を「歌いながら」掃除してくれる。
ヤマハと共同開発した商品で、キャラクターデザインは漫画家の霜月絹鯊さん、キャラクターボイスは声優の木戸衣吹さんが担当している。
COCOROBOが選曲する歌はボカロPと協力して作成されたもので、レパートリーは順次追加される予定。
現時点では、「ラブリーアンサンブル」れるりり/猫的工房、「ハナウタ日和~掃除・洗濯・家事・ワタシ~」40mP/たま、「cocorovoice」tilt-six/コロン/Thanks.PVC、「ALL*DAY*LUV」U-ske/Kor/まきのせな、「ASHIOTO」赤髪/中村彼方/もとあさこ/まきのせな、の5曲をラインアップする。
将来的にはユーザーが作った楽曲を歌えるように、ユーザー投稿にも対応する予定。また、COCOROBO以外のアーティストの歌や音楽を楽しみたいユーザー向けに、音楽配信・BGMサービスを搭載する予定もあるという。
クラウド連携で献立を提案するオーブンレンジ
「ヘルシオAX-XW300-R」は、庫内容量30Lのオーブンレンジ。無線LAN・音声対話機能を搭載しており、同社のクラウドサービス「COCORO KITCHEN」と連携することで、ユーザーに合わせた献立を提案してくれる。
使いたい食材や料理のジャンルを指定するだけでなく、「サッと作れるメニュー」「週末何作ろう?」などあいまいな相談でも、季節・天気・調理履歴からメニューを提示してくれる。
センサー×クラウドで外出先から見守り
同社のクラウドサービス「SHARP AIoT Cloud」と各センサー(照度、煙、PM2.5、温湿度、緊急ボタン、人感など)、スマートカメラを連携させることで、外出先でもペットの様子を確認できるデモも実施。ペット所有の家庭やペットショップ事業者に提供するサービスとして展開できる。
また、「IoTマルチセンサユニット」により人の動きを感知することも可能。高齢者の見守りサービスとして活用することができる。マルチセンサーは部屋やトイレのドアの開閉なども感知でき、行動パターンを把握することができる。