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カスペルスキーが無償提供、小中学生の「ジュニアスマホ検定」「情報モラル診断サービス」最新版

 株式会社カスペルスキーは6日、情報モラル教育を目的としたウェブサービス「ジュニアスマホ検定」および「情報モラル診断サービス」の2017年度版を、無償で提供すると発表した。国立大学法人静岡大学と共同開発したもの。

 ジュニアスマホ検定は小学4年生~中学3年生までの児童・生徒とその保護者を対象にしたウェブ検定サービス。子どもは受検を通じてインターネット利用時の基礎知識を学ぶことができ、スマートフォンの利用ルールを決める際にも役立つとしている。

 受検レベルは2種類あり、小学校4~6年生を対象にした「基本」は16問、中学生を対象にした「上級」は25問を用意。会員登録不要で受検可能だが、登録することで受検履歴を残せる。

 質問内容はスマートフォンなどでのインターネット利用状況や、「モラル」「セキュリティ」「法」といった情報モラル全般について出題。2017年度版では、スマホ依存や歩きスマホ、Wi-Fi利用時の注意、ランサムウェア、替え歌に関する著作者人格権などの問題を追加している。

 得点配分は100点満点中、インターネット利用状況が10点、情報モラル全般が90点(モラル30点、セキュリティ30点、法30点)。受検結果が80点以上の場合は合格証書が表示され、印刷することができる。

「ジュニアスマホ検定」

 情報モラル診断サービスは教員向けのウェブサービスで、小学4年生~中学3年生を対象に検定を実施し、その結果を全国対比や分布図などで可視化できる。情報収集と分析にかかる時間と労力が軽減でき、実情に沿った効果的な指導が行えるとしている。

 検定内容はジュニアスマホ検定の上級と同様。児童・生徒は「生徒用マイページ」で解答結果と解説、診断履歴を確認でき、教員は「教師専用ページ」で事前にクラス情報や児童・生徒情報の登録、問題および解説を確認可能。診断結果分布図、クラス別全国対比のグラフも見ることができる。

「情報モラル診断サービス」