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Galaxy S10シリーズ、世界初のIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)対応スマートフォンに

 Samsungが20日に発表したAndroidスマートフォン「Galaxy S10 5G」「Galaxy S10+」「Galaxy S10」「Galaxy S10e」の4機種は、いずれもIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)に対応した世界初のスマートフォンになるという。

 「IEEE 802.11ax Draft 2.0」とBluetoothに対応するBroadcom製チップセット「BCM4375」を採用。2ストリームをサポートし、最大通信速度は上り下りとも1.2Gbps(5GHz帯、80MHz幅接続時)。また、SamsungによればGalaxy S10は、Wi-FiとLTEをシームレスに切り替えて中断のない通信を可能にする「インテリジェントWi-Fi」の機能も備えるという。

Samsung「Galaxy S10シリーズ」

 IEEE 802.11axは、Wi-Fi子機が高密度で存在する環境における平均スループットの向上を目的として規格が定められており、11acの倍となる8×8のMU-MIMOをサポート。異なるユーザーに異なるサブキャリアを割り当てることで周波数分割多元接続を実現する「OFDMA」なども導入されるほか、「1024QAM」のデジタル変調も標準でサポートする。

 OSは4機種ともAndroid 9で、Broadcomによれば、11ax対応アクセスポイントに接続した際には、ユーザーがアイコンで見分けられるとされている。

 なお、Broadcom BCM4375は、11axに加えて、IEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)、IEEE 802.11n(Wi-Fi 4)、IEEE 802.11a/g/bの各Wi-Fiと、セキュリティ機能である「WPA3」にも対応する。

BroadcomのIEEE 802.11ax/Bluetooth 5.0+コンボチップ「BCM4375」

 Galaxy S10シリーズのさらなる詳細については、PC Watchの記事ケータイWatchの記事も参照してほしい。