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より自然な会話を実現するスピーカーフォン「Jabra Speak2」シリーズ、GNオーディオが発表

「Jabra Speak2」シリーズ新製品発表会

 GNオーディオジャパン株式会社は2月28日、オンライン会議時など、複数の話者がいる会議室などで使用するスピーカーフォン「Jabra Speak2」シリーズ3製品を発表した。これまでの「Jabra Speak」シリーズをアップデートしたもので、より自然な会話ができるようになったという。

Jabra Speak2シリーズでは会話性能をアップ

 Jabra Speak2シリーズは、全製品共通で、自然な対話ができるフルデュプレックス音声仕様となっている。話者の声質や声量を均一化して聞き取りやすくするボイスレベルノーマライゼーションテクノロジーを搭載し、4本のビームフォーミングノイズキャンセリングマイクを採用している。また、Microsoft Teams、Google Meet、Zoomなど主要なビデオ会議プラットフォームの認定を得ている。

 ラインアップは、スーパーワイドバンドオーディオやマイク品質インジケーターなどを装備し、最長32時間駆動のバッテリーを搭載する最上位モデル「Jabra Speak2 75」、最長12時間のバッテリーを搭載したワイヤレスモデル「Jabra Speak2 55」、有線接続の「Jabra Speak2 40」。3製品はいずれも3月発売で価格はオープンプライスだが、Jabra公式オンラインショップの販売価格は、それぞれ4万8000円、2万5000円、2万2000円となっている。

Jabra Speak2シリーズ
Jabra Speak2シリーズ3機種のスペック比較
展示されたJabra Speak2 75
Jabra Speak2 55
Jabra Speak2 40
動作中は緑色に点灯する。こちらはJabra Speak2 75

日本のスピーカーフォン市場はコロナ禍以降に大幅アップ

 同日に開催されたJabra Speak2シリーズ新製品発表会では、GNオーディオジャパン代表取締役社長の安藤靖氏が、Jabraとスピーカフォン市場などについて説明。コロナ禍以降に日本のスピーカーフォン市場が一気に4~5倍になったとした。

GNオーディオジャパン 代表取締役社長 安藤靖氏

 安藤氏は、日本ではヘッドセットよりもスピーカフォンがよく使われていることや、調査ではオンライン会議に参加することが増えていること、約6割が週に1回以上複数名で会議室からオンライン会議に参加している人の割合が多いことなどを紹介。その一方で、会議室からオンライン会議に参加する際に音声トラブルで会議が遅延した経験があることなどにも言及した。

日本のスピーカーフォン市場
オンライン会議の頻度など
オンライン会議でのトラブル
オンライン会議でのオーディオデバイス

 また、オンライン会議で使用するデバイスで、スピーカーフォンが50%となっているが、PC内蔵オーディオも47%あることに触れ、「日本の市場もまだまだ伸びると踏んでいる」と期待を寄せた。

会議の公平性のためにプロフェッショナルオーディオが必要

 続いて登壇したグローバル責任者であるグローバルマーケティング シニア・バイス・プレジデントのCalum MacDougall(カラム・マクドゥーガル)氏が、新製品を発売した理由を説明した。

GNグループ グローバルマーケティング シニア・バイス・プレジデント Calum MacDougall(カラム・マクドゥーガル)氏

 同社では2010年に「Jabra Speak 410」を発売しているが、コロナ禍以降、スピーカーの役割が変わったという。それは、会議室に常設する役割は依然としてあるが、個人がホームオフィスで使う機会もある、ハイブリッドワークが増えた点だ。

 そこで、ハイブリッドワークに適したツールが提供されていると答えた人が8%しかいなかったと指摘、8%以外の満足度を上げていくためには、どこでも誰でもはっきり聞こえる「会議の公平性」のためにJabraのスピーカーフォンなどのプロフェッショナルオーディオが必要だとした。

Jabra Speakシリーズのこれまで
2023年までに変化があった
ハイブリッドワークに適したツールが提供されているとした人は、わずか8%
プロフェッショナルオーディオは会議の公平性ために必要だという

Jabra Speak2では音質、デザイン、持続性がアップ

 製品については、GNオーディオジャパン シニア ソリューション エンジニアの加藤昭彦氏が説明した。今回の新製品「Jabra Speak2」シリーズでは音質、デザイン、接続性がアップしたという。

GNオーディオジャパン シニア ソリューション エンジニア 加藤昭彦氏
Jabra Speak2では音質、デザイン、持続性がアップ
どこで通話してもプロフェッショナルに話せる
ボイスレベルノーマライゼーション
Teams、Google Meet、Zoomをはじめ、主要なビデオ会議プラットフォームの認定を得ている

 上位モデルのJabra Speak2 75では、肉声に近い音質ではっきり聞けるスーパーワイドバンドや、会議室でソーシャルディスタンスを確保しても実用になる半径2.5mの集音範囲、さらに音声の相手への聞こえ方を可視化するマイク品質インジケーター搭載といった特徴を持つ。特にマイク品質インジケーターは、話す側に聞き取りやすい状態で話しているかを注意喚起する役目があるとした。

 また、本体にはリサイクル可能な素材を採用し、サステナブルを考慮していることなども紹介した。

Jabra Speak2 75ではスーパーワイドバンドに対応
半径2.5mの集音範囲は、ソーシャルディスタンスで会議をする場合にも対応
マイク品質インジケーターを搭載した製品は世界初だという
素材に100%リサイクル可能なプラスチックを採用し、サステナビリティを考慮
デザインを一新
長期的に使える

先行して試したユーザーから、性能向上と100%が回答

 製品紹介のあと、「Jabra Speak2 75」を先行して試したユーザーからの感想なども紹介された。約90%がSpeakシリーズよりSpeak2シリーズを使い続けたいと回答したほか、トライアルを行った全社から、「Speak2の性能が向上したと思う」という回答があり、音質の向上についてもコメントが寄せられた。

先行して試したユーザーからの感想を紹介、100%が性能向上と回答
約90%がSpeak2シリーズを使い続けたい

 さらにマイクロソフトから久保田舜介氏(Microsoft Digital,Employee Experience, Global Support,Sr field IT Manager)、販売を行うサンテレホン株式会社の角野裕一氏(ソリューション営業本部 ITソリューション営業部 部長)を交えたトークセッションが行われた。

 久保田氏が、通話品質は従業員の満足度の担保には必要だと語ると、角野氏は従来からのSpeak製品の好評さを紹介「自信を持って売れる製品」と期待を寄せた。

トークセッションでは、マイクロソフトから久保田舜介氏(中央)、サンテレホンから角野裕一氏(右)も参加してJabra Speak2について語った
発表会会場に展示されたJabra製品。Jabraといえばグローバルでヘッドセットのほうが売れており、スピーカーフォンとは状況に応じて使い分けてほしいという