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30年前の「インターネットマガジン」も読める 「インターネット白書ARCHIVES」に、2023年版を追加

「インターネット白書ARCHIVES」

 株式会社インプレスは、「インターネット白書ARCHIVES」に、書籍「インターネット白書2023(副題:分断する世界とインターネットガバナンス)」の記事を無料公開した。同アーカイブでは「インターネット白書」の第1号である1996年版から2023年版まで、全27冊(27年分)が無料で公開されている。

 インターネット白書ARCHIVESは、インターネット白書の発刊に協力している一般財団法人インターネット協会(IAjapan)、一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)、株式会社日本レジストリサービス(JPRS)の3社と、株式会社インプレスホールディングスの「インプレス・サステナブルラボ」が共同運営しているウェブサイトで、「インターネット白書」のバックナンバーを収録し、無料公開している。発刊から1年を経過した前年版のインターネット白書を順次、アーカイブスに収録していく仕組みで、2023年5月には1994年〜2006年にインプレスより発行していた「インターネットマガジン」のバックナンバー検索サービスも統合している。

 今回、最新版の「インターネット白書2024(副題:AI化する社会のデータガバナンス)」が発刊されたのに伴い、前年の2023年版がアーカイブ入りしたかたちだ。

 2023年版では、世界を席巻するジェネレーティブAIの進展、Web 3の重要概念である「DAO」の政策面からの考察、ステルスマーケティング規制や欧州のデータ流通に関する法制度の進行など、ビジネスに結び付くインターネットの最前線トピックに加え、ウクライナ情勢に関連したサイバー攻撃やフェイクニュースによる情報戦が展開されるなか、「インターネットガバナンス」の視点で私たちのインターネットはどうあるべきかをビジネス・社会・技術分野の専門家38人が解説している。

 インターネット白書ARCHIVESでは、時系列検索エンジン「TIMEMAP」を採用しており、キーワード検索をすると、収録しているインターネット白書の記事が年表形式で表示される。

無料公開された「インターネット白書2023(副題:分断する世界とインターネットガバナンス)」

 なお、最新版の「インターネット白書2024(副題:AI化する社会のデータガバナンス)」は、電子書籍版が3080円、プリントオンデマンドによる印刷書籍版(B5判/290ページ)が3520円で販売中。

 最新版では、31人の専門家の寄稿と統計データにより、インターネットの影響をテクノロジー、ビジネス、社会制度の観点から報告。「生成AI」の浸透が各分野に与える影響を中心に探り、それに伴う「偽情報」や「フェイクニュース」の問題、プラットフォームやコンテンツ業界の変化、そして教育現場の適応など、多岐にわたる視点から“AI化する社会”を考察する。巻頭カラー特集ページ「10大キーワードで読む2024年のインターネット」では、「レスポンシブAI」「データガバナンス」「グリーントランスフォーメーション」「デジタルツイン」「アプリストア規制」「偽情報」「オリジネーター・プロファイル」「惑星間インターネット」「グローバル・デジタル・コンパクト」「デジタルインクルージョン」というキーワードを取り上げている。

最新版「インターネット白書2024(副題:AI化する社会のデータガバナンス)」