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9割以上が「デジタル終活が必要」と回答、理由は「見られたくないデータがある」が最多〜AlbaLink調査

 不動産の売買や鑑定を手掛けるAlbaLink株式会社は7月22日、同社で実施した「デジタル終活に関する意識調査」の結果を発表し、同社が運営するウェブサイト「訳あり物件買取プロ」にて公開した。

 調査は7月5日〜8日に、20代以上の男女をインターネットの任意回答の調査として行われ、500人から有効回答を得た。

 「デジタル終活は必要だと思うか」との問いに、「とても思う」が51.8%、「まあ思う」が39.4%で、あわせて91.2%が必要性を感じていると回答した。

「デジタル終活は必要だと思うか」への回答

 続けて、デジタル終活の必要性があると感じているとした回答者456人に理由をたずねたところ、最多が「見られたくないデータがある」で217人、次点は「家族・友人に迷惑をかけたくない」で172人だった。以降の回答は「遺産をきちんと残すため」28人、「自分にしか判断できないことがある」25人と、人数は少なくなる。

「デジタル終活が必要だと思う理由」への回答(質問の対象は456人で、正しくはn=456)

 「見られたくないデータがある」と回答した人からは、次のようなコメントがあった。

  • 写真や検索履歴や自分のブログやXなどの家族に公開していないアカウントは、見られると恥ずかしいので始末しておいたほうがいいと思う(40代 女性)
  • 家族が知ったら確実に気絶するモノが、沢山保存されているから(50代 男性)
  • いわゆるヲタクなので、見漁った二次創作作品の履歴や、自分の二次創作物を家族に見られるのは困るため(30代 女性)

 「家族・友人に迷惑をかけたくない」と回答した人からは、次のようなコメントがあった。

  • どこに何があるのかわからない状態が、遺族にとっては最もストレスだから。身に覚えのない請求がくるなど、トラブルのもとだから(30代 女性)
  • 死後に定期コースの商品などが届くと、家族を困らせてしまう。メールなどが届き続けるのも、気持ち悪い気がする(40代 女性)
  • 月額料金を払っているものの請求が家族に行かないように(50代 男性)

 「デジタル終活を始める時期」の質問では、「死を意識したら」との回答が184人で最多。次いで「思い立ったらすぐ」151人、「一定の年齢になったら」81人と続いた。

「デジタル終活を始める時期」への回答

 また「デジタル遺品のトラブルをなくすためにした方がいいこと」の質問に対する回答(複数回答)は、「パスワードのリスト化・共有」266人、「サービス・アカウントの解約」153人、「データの削除101人、という順になった。

「デジタル遺品のトラブルをなくすためにした方がいいこと」への回答

 調査のまとめとして、AlbaLinkでは、スマホやPCの普及により、デジタル終活の重要性も高まっていると言えるとコメント。遺族がトラブルに遭わないよう「終活を始めるときには、スマホ・パソコン内のデータや、各種サービスのIDやパスワードについても考えておきましょう」と提言している。