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警察庁、保護者向けに「ゲーム上で子どもの信頼を得たうえで犯罪行為を行う者がいる」とオンラインゲームの現状を説明し、注意喚起
2025年2月21日 17:30
警察庁は2月20日、「子供が犯罪に巻き込まれるきっかけとなるオンラインゲームに関する注意喚起」についての資料を公開し、保護者向けに注意喚起を行った。
高校生がオンラインゲームで知り合った男に連れ去られ、ミャンマーの特殊詐欺拠点から保護された事件が報道されているが、このような事件につながるリスクについて注意を促す内容となっている。
資料では、保護者に知ってほしいオンラインゲーム上のリスクを説明している。オンラインゲームに起因する犯罪の被害児童数(警察庁では18歳未満を「子供」「児童」と定義している)は小学生が年々増加していいるという。
ほとんどのオンラインゲームにボスチャットやメッセージ交換の機能が備わっており、匿名の不特定のプレイヤー間で、簡単にやり取りができる。そのようなオンラインゲーム上では、協力してゲームをプレイすることにより見知らぬ相手にも「仲間意識」を持ちやすく、ゲーム内の高価なアイテムの提供や、攻略のアドバイスなどによって子供の信頼を得たうえで、犯罪行為を行う者がいるとしている。
このようなリスクを踏まえ、保護者は、ペアレンタルコントロール(保護者による制限機能。ゲーム機やスマートフォン、PCなどに備わっている、利用時間やアクセス先などを制限できる)の利用、および、家庭でのルール作りの2点について、子どもとよく話し合ってほしいとしている。
上記資料で引用されている、罪種別のSNSに起因する被害児童数の推移(警察庁「なくそう、子供の性被害。」で公開されている統計データより)