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東日本大震災から14年、LINEヤフーが近くの避難場所を知るきっかけとして「防災花火」を実施
花火がきれいに見えたら、その打ち上げ地点に自分の避難場所がある
2025年3月12日 06:00
LINEヤフー株式会社は3月11日、東日本大震災の被災者の追悼と、震災の記憶を風化させず未来に向けた防災につなげていきたいとの思いを込めて「防災花火」を実施。明治神宮外苑、東京都立駒場高等学校、川崎市の多摩川河川敷の3カ所で打ち上げを行った。
あわせて、明治神宮外苑では「3.11 防災花火 ライブ配信イベント」を実施し、タレントのゆうちゃみ氏、駒場高校の生徒らが登壇した。
今年は防災花火を打ち上げ、近くの避難場所を知ってもらうきっかけに
配信イベントでは、はじめにLINEヤフーの永田佑子氏(マーケティング統括本部長)が登壇。打ち上げ花火がきれいに見える距離は2km以内とされ、これは避難場所の設置間隔の目安とほぼ同じ距離であることから、花火がきれいに見えた人は、その花火の打ち上げ場所が自分の避難場所の1つだと直感的に理解できると、取り組みの狙いを説明した。今回打ち上げを行った明治神宮外苑、東京都立駒場高等学校、多摩川河川敷の3カ所も、避難場所に指定されている。
あわせて、「徐々に風化が進む中で、今回実施する防災花火のような新たな取り組みを行うことで、改めて東北に思いを馳せ、未来の防災について、(ひとりひとりが)ご家族や大事な方々と話をする機会を作りたい」と、思いを語った。
続いて、防災花火の打ち上げ地点である駒場高等学校の小澤哲郎校長が登壇。同校が東日本大震災で避難場所として多くの地域住民が身を寄せたことを踏まえ、「ふだん学校を支えてもらっている地域の方が『避難場所はここにあるんだ』ということを知っていただくきっかけになれば」とコメントした。
ゆうちゃみ氏が登壇、防災クイズを通して理解を深める
防災啓発の取り組みのひとつとして、ゆうちゃみ氏と、国立研究開発法人防災科学技術研究所の臼田裕一郎氏(総合防災情報センター長)が登壇し、避難場所に関する知識や避難場所を調べるときに気をつけることなど、防災にまつわるクイズが出題された。
クイズの後には駒場高校の生徒が登壇し、ゆうちゃみ氏と、防災に関して日頃意識していることなどを話した。
避難場所を知らせるためのオリジナル花火
ライブ配信の終盤には、神宮外苑から、追悼の意を表した白い花火とともに、避難場所を知らせる花火などが打ち上げられた。打ち上げられた中には、「避難場所マーク」をモチーフにしたオリジナルデザインの花火もあった。
ヤフーで「避難場所 (住所)」と検索すると避難場所を確認できる
LINEヤフーでは、全国の20代から60代の計4700人を対象に「避難場所の理解度に関する調査」を実施した。それによると、災害発生を気にかけている人は約87%だった一方で、自宅や会社・学校などの近くの避難場所を正確に把握している人は、約31%にとどまったという。
これを受け、避難場所の探し方が説明された。Yahoo!検索で「避難場所 (自宅などの住所)」と検索することで、検索結果に住所近くの避難場所がマップで表示される。