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NICT、「WarpDrive」をアップデート。「攻殻機動隊 SAC_2045」の世界でセキュリティを学べるクイズが拡充され、試験対策にも
2025年5月16日 06:30
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)サイバーセキュリティネクサスは5月13日、「WarpDrive」の大型アップデートを行った。配布しているソフトウェアのゲーム機能が一新され、セキュリティやITに関するクイズの問題数が3000問以上と大幅に増加するとともに、体系的・継続的に学習できる仕組みも導入されている。
WarpDriveは、ウェブ媒介型サイバー攻撃(悪性のウェブサイトを閲覧するだけでマルウェアに感染してしまう攻撃手法)の実態把握と対策技術向上のためのユーザー参加型プロジェクト。アニメ「攻殻機動隊 SAC_2045」とタイアップしている。
参加者は「攻殻機動隊 SAC_2045」作中の公安9課(通称「攻殻機動隊」)の新人捜査員となり、同課が使用する思考戦車「タチコマ」を、PC向けにはタチコマ・セキュリティ・エージェント(タチコマSA)、Androidスマートフォン向けにはタチコマ・セキュリティ・エージェント・モバイル(タチコマ・モバイル)としてインストール――という設定で、PCのChrome拡張およびAndroidアプリを配布しており、インストールした参加ユーザーの情報を収集し、ウェブアクセスの観測、分析、警告などを行う。
今回のアップデートでは、タチコマSAおよびタチコマ・モバイルに搭載されているゲーム機能「訓練プログラム」を一新。ゲーム内で出題されるセキュリティやITに関するクイズの問題数が、3000問以上に増加した。また、技術分野別に学ぶ「通常学習モード」と、情報処理関連の各種資格試験(IPAが実施する試験に対応した13カテゴリー)の出題範囲別に学ぶ「試験対策モード」2つのモードにより、関心や目的にあわせた継続的・効率的な学習が可能になった。
さらに継続を支援する機能として、「デイリーミッション」や「ウィークリーミッション」が用意されている。これらをクリアすることで報酬としてデータピース(攻殻機動隊のイラストの断片)を獲得でき、イラストの収集を楽しめる。
タチコマSAおよびタチコマ・モバイルは、WarpDriveのウェブサイトから無料でダウンロードできる。