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NTT ComとIIJ、OTセキュリティ向けの統合セキュリティ管理ソリューション提供
「OsecT」と「IIJ Safous」を組み合わせ、IDSやセキュアアクセスを安価に導入可能に
2025年6月9日 06:30
NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)と株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は6月5日、OT(Operational Technology:工場などの制御・運用技術またはシステム)セキュリティ分野向けに、両社の既存ソリューションを組み合わせた統合セキュリティ管理ソリューションの提供を開始すると発表した。9月1日にNTT Comが国内販売を開始し、2026年を目途に両社でASEAN地域への展開を目指すとしている。
工場のセキュリティ対策において、多くの企業では工場ネットワークの可視化(資産管理、異常検知)が不十分であるという。また、リモートアクセスによる工場設備の状況確認の活用は増えているが、安全性が考慮されていないケースが多く、新たなセキュリティリスクとなっているという。以上2点をOTセキュリティにおける課題として、両社はソリューションの提供に取り組む
同ソリューションは、NTT Comのネットワーク可視化技術を活用したOTシステム向けIDS(Intrusion Detection System(侵入検知システム)の「OsecT」(オーセクト)と、IIJのセキュアリモートアクセスソリューション「IIJ Safous」(セーファス)を組み合わせて提供するもの。IDSとセキュアリモートアクセスの両方を1台で提供する専用機器を、OT環境に設置して運用する。
IDSにより、ネットワーク資産を可視化するとともに、新規端末接続、新規通信、不正な通信パターンなどのセキュリティ脅威を検知する。また、セキュアリモートアクセスとして、Safousのアクセスポイント経由の接続や、権限の管理、操作履歴の録画などの機能を利用できる。また、1台の機器で2種のソリューションを導入できることから、海外製セキュリティ製品を個別に導入する場合よりも安価だとしている。
同ソリューションは、6月11日~13日に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2025」、および、7月9日~11日に幕張メッセで開催される「第1回製造業サイバーセキュリティ展[東京]」に出展する。