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トレンドマイクロ、デジタルツインを活用した脆弱性の検証など最新のソリューションを紹介~TrendAI Spark 2026

 トレンドマイクロ株式会社は7月3日、サイバーセキュリティカンファレンス「TrendAI Spark 2026」を東京で開催した。

 同イベントは「The Intelligence Shift –AIセキュリティの最前線に迫る–」をテーマに、AI時代における企業のセキュリティに関する講演が行われるもので、東京・名古屋・仙台・福岡・大阪の5都市で開催される。

 メディア向けのセッションでは、同社のAIを活用したソリューションや取り組みなどについて説明が行われた。

さまざまな分野に特化したセキュリティ製品を提供

トレンドマイクロ株式会社 取締役副社長 大三川彰彦氏

 はじめに、大三川彰彦氏(取締役副社長)が、同社の主要ブランドと、それらを提供するグループ企業について説明を行った。

 トレンドマイクロは、法人向けの「TrendAI」と、コンシューマー向けの「TrendLife」を、ブランドとして展開する。このほか、AIサプライチェーンを守る「TXOne」、フィジカルAIを守る「VicOne」、AI全般のコンサルティング業務に特化した「Magna AI」という3つの専門分野に特化したブランドを、それぞれグループ企業として設立している。

 大三川氏は、さまざまな分野に専門のセキュリティ企業を配置することで、グループ全体として包括的なセキュリティ製品を提供できるのがトレンドマイクロの強みであると説明した。

さまざまな分野に特化したグループを構成

デジタルツインを活用した脆弱性の検証

トレンドマイクロ株式会社 執行役員 TrendAIマーケティング本部 本部長 エバンジェリスト 福田俊介氏

 福田俊介氏(執行役員 TrendAIマーケティング本部 本部長 エバンジェリスト)は、TrendAIの法人向け統合セキュリティプラットフォーム「Vision One」における、デジタルツインを活用した新機能について説明を行った。

 同機能では、企業のデバイスやネットワーク機器などの情報を取り込み、プラットフォーム上に環境を再現したデジタルツインを作成する。これを活用することで、攻撃経路をシミュレーションし、脆弱性について検証を行う「Adversarial Exposure Validation」(AEV)を、本番環境に影響を与えることなく実行できる。

 同社は、用途ごとに分かれていた製品展開を終了し、法人向け製品は「Vision One」として統合され、一括で管理が可能になっている。福田氏は、AIを活用することでユーザーのセキュリティレベルを上げていくことに力を入れ、投資していきたいと戦略を語った。

法人向け製品は統合され、一括で管理できる

世界最高峰の脅威リサーチ力を持つTrendAI

トレンドマイクロ株式会社 TrendAI 最高プラットフォーム責任者 兼 最高事業責任者 レイチェル・ジン氏

 レイチェル・ジン氏(TrendAI 最高プラットフォーム責任者 兼 最高事業責任者)は、同社が実施している脅威リサーチについて説明した。

 TrendAIには、内部および外部から2万人を超えるリサーチャーが参画しているといい、2024年に発見された脆弱性のうち73%を同社が公表している。

2024年に発見された脆弱性のうち73%をTrendAIが公表

 こうした脅威リサーチを実現している要因の1つに、同社が20年にわたり運営している脆弱性発見プログラム「Zero Day Initiative」において、世界中からトップクラスの脅威リサーチャーを招集できていることにあるという。さらに直近では、Anthropicの「Project Glasswing」や、OpenAIの「Daybreak Cyber Partner Program」といったAIを活用したセキュリティプログラムに参画しており、これらの連携で数多くの脆弱性を発見しているという。

20年にわたり脆弱性発見プログラム「Zero Day Initiative」を運営

 発見された脆弱性については、「どのように対処すれば良いのか分からない」「パッチを当てるリソースも時間もない」といった、対処困難な状況が生じることもある。同社ではこうした場合、脆弱性の優先度をスコア付けする機能や、暫定的な保護を提供する「仮想パッチ」のほか、先述のデジタルツインを提供している。

 ジン氏は、現在はAIを活用することで、より迅速に広い範囲で脆弱性を発見できるようになったとしており、ユーザーに対しては、パッチを適用する優先順位や、リスクおよび影響を理解できるように支援していきたいと語った。

 TrendAI Spark 2026は今後、名古屋会場で7月15日、仙台会場で8月20日、福岡会場で9月3日、大阪会場で9月10日に開催される。現在各都市の参加申し込みを受け付けている。