新社会人はサイバー犯罪へ警戒を、マカフィーが注意呼びかけ


 マカフィー株式会社は1日、新社会人が注意すべきITセキュリティ原則をまとめ、自社セキュリティ解析センターのブログで公開した。パスワードの適切な運用、個人情報をいたずらに公開しないといった基本原則を守りながら、インターネット上でも実生活と変わらない防犯意識を持つことが重要だと解説している。

 就職、進学などに伴って多くの人々が新生活を始める4月は、PCやスマートフォンに不慣れなユーザーがインターネットを使い始めるシーズンでもある。「ITリテラシーの低いユーザーが増える新生活シーズンは、サイバー犯罪者にとって格好のチャンス」とマカフィーでは特に注意を呼びかけている。

 同ブログでは、サイバー犯罪に巻き込まれないための基本的なポイントして「インターネットにおいても実生活と同じような振る舞いが必要」とまとめている。外出時に財布をまず確認するように、PCやスマートフォンも同様の管理を行うことが必要だと解説する。会社からインターネット接続機器が支給されるケースもあるため、情報漏洩などに発展しないよう、紛失には注意すべきとした。

 パスワードについても、アカウントごとに文字列を使い分け、プライベートとビジネス用で分けるべきと指摘。名前や誕生日などの個人情報を含まないようにし、さらに8文字以上にすべきだとアドバイスしている。

 また、Facebookなどのソーシャルメディアは、サイバー犯罪者にとって個人情報の宝庫でもある。これらのサイト上で公開する情報はなるべく最小限にとどめるべきで、「何かを投稿したり公開したりすれば、誰かに見つけ出される可能性があることを認識しておく必要がある」と補足している。

 このほか、データ自体の暗号化、ホテルや喫茶店など公共性の高い場所での無線LAN使用にも注意すべきと説明。その上で、ネット上では慎重に行動するだけでなく、信頼できる会社のセキュリティソフトをインストールすることも重要だという。

 マカフィーでは、これら代表的なセキュリティリスクのパターンを熟知しておくことが重要だと指摘。窃盗、交通事故、暴行などに遭わないよう普段から行動するように、ネット上で自分自身やデータを守るために、実生活と同じような心構えが必要だと訴えている。


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(森田 秀一)

2011/4/1 17:10