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ビジネスPCの選び方!「速度が遅い」「メモリも足りない」……では何を買えばいい?
営業、事務、エンジニア、設計………「読者の声」で職種別に考えてみた
- 提供:
- 株式会社マウスコンピューター
2024年11月29日 06:55
「速度が遅い」「メモリが足りない」「ストレージも足りない」……
今年の6月から7月にかけて、INTERNET Watchとマウスコンピューターが共同で「会社で使っているPCはこんなに悲惨だ!!」と題したアンケートを実施した。
さまざまな意見が寄せられたが、もっとも多かったのは「速度が遅い」という声。これはPCを更新するしかないし、「メモリが足りない」「ストレージが少ない」といった声も非常に多かった。また、そもそも「Windows 11に対応できないPCを使っている」との声も3割以上。Windows 10のサポート終了まで一年を切った中、これはどうあってもPCを更新するしかないだろう。
そこで今回はそうした方がどんなPCを選んだらよいか、マウスコンピューターのPCを例にオススメモデルを紹介していきたい。
マウスコンピューターと言えば、コストパフォーマンスに優れ、BTOで「自分にぴったりのスペック」で購入できるBTOパソコンメーカーだが、今回、特に紹介したいのが、ビジネス向けブランドの「MousePro」、クリエイター向けブランドの「DAIV」の2種類だ。
普通の個人向けPCやゲーミングPCにはない魅力を含め、参考にしていただければ幸いだ。
コスパを気にするなら仕事PCもBTOで必要な「速度」「メモリ」「ストレージ」でピッタリ買えば無駄も少ない
まずは前提となるアンケート結果の主要部分を紹介しよう。
ざっと見てわかる通り、ご意見として出てきたのは「速度が遅い」「メモリが足りない」「ストレージが少ない」といったもの。中には、「いまだにHDD」といった意見まであった。
しかし、一方で見えてきたのが厳しい予算。会社が用意する買い替え予算は、「10万円未満」「10~15万円」でほぼ半数を占めており、厳しいコストで用途にあった「いいPC」を用意しなければならない、ということになる。
つまり、マウスコンピューターのようなBTOメーカーこそ、コストを気にする企業ユーザーにとって最適な選択肢になりえるだろう、ということだ。
モデルによってメモリやストレージの容量が固定されているのではなく、BTOカスタマイズによって必要な容量を選ぶことができる。「画面が小さい」といった声もあったが、マウスコンピューター傘下にはディスプレイを取り扱うiiyamaもあり、PC購入画面から同時にiiyamaディスプレイも購入できる。
ビジネス向けの「MousePro」修理や保証など、企業向けサポートも充実
マウスコンピューターでは「MousePro」というビジネスPCブランドを展開している。コンシューマー向けの「mouse」ブランドとはどのようなところが違うか解説しよう。
まずビジネス向けの「MousePro」は標準で「Windows 11 Pro」が選択されている。ドメイン参加のように社内ネットワークの接続などで必要になる機能を備えたPro OSを選べることは重要。
OSという点では、「Windows 10 IoT Enterprise LTSC」も選択できる。Windows 10は2025年10月14日でサポートが終了するが、検証などの事情でWindows 11にアップグレードできない企業も多い。「Windows 10 IoT Enterprise LTSC」は特定用途の端末向けの組み込みOSとして通常のWindows 10よりも長いサポート期間が設定されている。メインストリームサポートが2027年1月12日まで、延長サポート期限が2032年1月13日までとなっている。
製品保証や修理サポートもビジネス向けの内容になっている。まず「MousePro」PCの保証期間は標準3年、最大5年まで延長可能と、ビジネスPCの買い換えサイクルをサポートできる。修理サポートでは、故障時にデータの入ったSSD/HDD等ストレージを返却しないで済む安心サービスを用意しているほか、購入時の各種導入支援もある。
クリエイター向けの「DAIV」ハイエンドGPU搭載モデルからXeon、Threadripperまで
「MousePro」はビジネス向けPCなので、製品ラインアップとしては、より汎用的でメインストリーム的な仕様が中心になっている。しかし、ビジネスPCといってもグラフィックス性能の高いPCを求める職種もある。そうしたクリエイティブワーク向けに展開されているのが「DAIV」ブランドだ。
「DAIV」にはGeForce RTX、Radeon RXといったビデオカードを搭載するモデルや、これらよりも一つ上の信頼性を持つワークステーション向けビデオカードといったオプションが用意されている。そしてビデオカードだけでなくCPU性能も一つ上が求められる。Core i9やRyzen 9、さらにはXeonやThreadripperといったワークステーション向けCPU搭載モデルも展開されている。
一つ注意するなら、「DAIV」はビジネスPCブランドではないため標準では「Windows 11 Home」が選択されている。ただ安心してほしい。BTOカスタマイズで「Windows 11 Pro」を選択することが可能だ。
営業職にはどんなPC?:モバイルノートPCがベスト!今後は「AI」も重要に?
ここからは、寄せられたご意見をもとに、職種別のオススメPCモデルを考えていきたい。
まずは営業職の方からだ。
営業職の方はモバイルの比率が高いことからモバイルノートPCが最適だろう。アンケートでは、トレンドに敏感な営業の方からは次に欲しい機能として「AI」を挙げる声があった。モバイルノートPCでAI対応、まずはCopilot+ PCを紹介しよう。
MousePro G4ならCopilot+ PC対応、メモリも16GBに増量可
「MousePro G4」はIntel Core Ultraを採用する14型ノートPCだ。MousePro G4シリーズ中でも、「MousePro G4-I5U01BK-E」と「MousePro G4-I7U01BK-E」は最新のIntel Core Ultra 200VシリーズCPUを搭載することでCopilot+ PCの要件を満たしている。ディスプレイ解像度は1920×1200ドットとフルHDよりも高解像度。一方で重量は946gと軽量だ。314×224×18.3mmとスリムさも実現している。
MousePro G4-I5U01BK-EはCore Ultra 5 226Vを採用し、メモリが16GB、ストレージが標準500GBといったスペックになる。メモリは標準で16GB搭載している。アンケートで「メモリが少ない」という声を多数いただいたと同時に、次期PCに求めるスペックでは「16GB以上」を求める声が多かった。MousePro G4-I5U01BK-Eの場合、メモリがCPUパッケージに統合されているためカスタマイズや増設に対応していないが、16GBならメモリ容量を求める多くのニーズに応えることができるだろう。
一方、メモリを32GB以上欲しいという営業の方も何人かいらっしゃった。先のとおりCPUパッケージに統合されているため、この場合は上位の「MousePro G4-I7U01BK-E」を検討したい。CPUがCore Ultra 7 258Vになるとメモリが32GBになる。
「もっと安く」ならMousePro C4もアリ、11万円から購入可能
AIはもう少し先でよいからまずは性能とメモリ、ストレージをなんとかしないと仕事にならない……、でもコストは抑えたいといった希望も企業では多い。「低コスト」というところが難しいが、「MousePro C4-I3U01BK-B」はいかがだろうか。
MousePro C4-I3U01BK-Bも14型ノートPC。CPUはIntel Core i3-1215Uを採用している。Core i3というところに引っかかる方もいるかもしれないが、Core i3-1215Uは6コア8スレッドといったスペック。買い換えサイクルが長い企業用PCでは、お手元のノートPCも2コア4スレッドの時代、4コア8スレッドの時代という方も多いはず。6コア8スレッドかつ世代の新しいアーキテクチャなら性能不足は解消されるだろう。
なお、標準ではメモリが8GB、ストレージが128GBと、低コストニーズ向け構成で10万9780円~となっている。メモリが欲しい、ストレージが欲しいという際はここからBTOカスタマイズをしてほしい。今回のアンケートで中心的だったメモリ16GB、1TB以上のストレージにカスタマイズした参考価格は14万1680円だ。
一般事務職、事務、経理、人事にはどんなPC?コスパを重視するならデスクトップPC
次に事務職の方を見ていこう。
事務職の方も、一時期のテレワークから出社に戻る傾向にあると聞く。業種によっても分かれるところだが、こうした職場回帰の動向を踏まえると「絶対にノートPCがいい」というわけではなく、デスクトップPCで作業効率を改善するといった方向での検討もよいだろう。
省スペースな「MousePro CR」、液晶ディスプレイ「裏」への設置も
「MousePro CR」はブックサイズのミニPCと呼ばれる分類のデスクトップPCだ。紙書類も多い事務職では、できるだけ机の上を広く使いたいニーズがある。ミニPCの「MousePro CR」は、縦置きにも対応しており専有面積が小さく済むことに加え、ディスプレイの裏に設置する「VESAマウント」も可能だ。また、映像出力端子はHDMI、Dsub15ピン、USB Type-C(Display Port Alt Mode)があって、最大3画面でのマルチディスプレイ出力にも対応できる。
Core i5でも14万円台、長い目で見るなら「ちょっといいもの」を
シリーズにはCeleronモデル、Core i5モデルがあるが、さすがに「速度が遅い」という声が多かった今回のアンケート結果から、Celeronモデルはオススメしにくい。買い替え周期が4~5年以上、という回答も多かったため、ちょっとのコストをケチるより、若干コストをかけてCore i5にしたほうが、仕事の能率も上がるだろう。Core i5モデルの「MousePro CR-I5U01」はIntel Core i5-1335Uを搭載しており、性能については不足がない。
15万3780円~という価格だが、もう少し安くという場合はCore i5-1235Uを採用する「MousePro CR-I5U01」(14万2780円~)を検討してみてもいいだろう。とはいえ「MousePro CR」は価格も訴求するモデルなので、メモリは標準で8GB、ストレージは256GBとなっている。ただしメモリについては16GB以上を求める声が多かったのが事実だし、ストレージで1TB以上を求める声は営業職ほど顕著ではなかったにせよ半数弱。そこでメモリ16GB/ストレージ1TBにカスタマイズした場合の参考価格は18万1280円となっている。
ITエンジニア、機械設計、情報システムにはどんなPC?高い性能が必要に、デスクトップか高性能ノートPCを
次にITエンジニアや機械設計職の例を考えていこう。
アンケートの回答を見ても、一つ上の高いスペックを求める声が大きい。32GB以上のメモリを求める声が大半を占めており、これは、これまでの職種に比べても高い。また、業務にもよるが、ビデオカードを搭載し、より高解像度での性能を求める声もある。
こうした声を総合すると、高性能デスクトップPCが適していると言えるだろう。とくに機械設計となると拡張カードを挿せることがマストということもある。
スリム型デスクトップでも高性能!「MousePro LP」
「デスクトップPCでよい、ただし机の上は広く使いたい」というニーズには「MousePro」のスリムPC、「MousePro LP」シリーズを推そう。
スリムPCで性能的に大丈夫なのか!? とお思いかもしれないが、「MousePro LP」ならCore i9までのCPUに対応しているのでCPU性能を求めるニーズは問題なし。ビデオカードについてはサイズ制限があるものの、「Radeon RX 6400」、「GeForce RTX 3050(6GB)」、「RTX 4000 SFF Ada」といった選択肢が用意されている。
業務内容によって求めるスペックが異なると思われるので、ここまでのように例として1モデル選び出すのは難しいが、「MousePro LP」シリーズはCPU、ビデオカード(オンボードGPU構成もある)の組み合わせで幅広くラインアップされている。ここにBTOカスタマイズから必要なメモリ、ストレージを選択していくことでニーズを満たせるはずだ。メモリは最大64GB、ストレージは4TBで、追加の内蔵HDDを搭載するオプションも用意されている。
拡張性が必要ならミニタワーの「MousePro BP」
筐体サイズは問わない、性能を満たすうえで拡張性も必要というニーズには「MousePro BP」が適している。ミニタワー型のスタンダードなデスクトップPCだ。
ポイントは拡張性で、まず「MousePro LP」よりも上のクラスのビデオカードが選べるところと、PCI Express x1の空きスロットが用意されているところだ。拡張カードによるCOMポートの増設など機械設計に求められるニーズを満たすことができる。また、2基目、3基目のSSD/HDDを搭載できるオプションも用意されており、ここまで紹介してきたモデルの中で、もっとも柔軟な構成が可能になっている。
モデルの選択は先の「MousePro LP」と同様、CPUとビデオカード(オンボードGPU構成もある)の組み合わせから選ぶ格好だ。メモリは2スロット、最大64GBとなっている。
ノートPCならハイスペックな「MousePro G4」「DAIV R4」を
ここまでデスクトップPCモデルを2つ挙げたが、ITエンジニアや情報システム職には、先方に出向いて使えるノートPCが欲しい、あるいはリモートワークをしたい、という声も多かった。また、ノートPCを希望するITエンジニアの方の中には、やはり「AIが使えるようにしておきたい」という声もあった。
そうした方には先に紹介した「MousePro G4」がオススメだ。特に、性能の高さも必要になるため、Core Ultra 7モデルの「MousePro G4-I7U01BK-E」が良いのではなかろうか。
一方で「MousePro G4」はあくまで統合GPUモデル。ディスクリートGPUが必要なら「DAIV R4-I7G50WT-B」を選ぶ手もある。
14型ノートPCながら、CPUにCore i7-13620H、32GBのメモリ、1TBのストレージを搭載しつつ、GPUにNVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop GPUを組み合わせている。「DAIV」ブランドなのでPro OSが必要な方はカスタマイズで選んでいただく必要があるが、およそ標準スペックで現在のエンジニアが求めるニーズを満たしてくれる。もちろんカスタマイズもでき、メモリは最大64GB、ストレージは最大4TB+2基目のSSDを搭載することも可能だ。
「DAIV R4-I7G50WT-B」はNVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop GPU。ここで一つ上のGPUを求めるなら「DAIV S4」もあわせてチェック。こちらはNVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPUを採用している。
広報マーケティング、建設、設計にはどんなPC?いわゆる「クリエイティブワーク」、互換性を考えて「DAIV」
いわゆるクリエイティブワークは、高性能ビデオカードが必要である場合が多い。
選択肢としては、やはりDAIVシリーズから選ぶのが無難だろう。
ビジネス向けの「MousePro」から選ぶなら、先に紹介した「MousePro BP」だ。「MousePro BP」でアッパーミドルクラスのビデオカードに加え、Core i9クラスのCPUまで対応しているので、ほとんどのニーズに対応できる。ただし、特に建築、設計ではCAD/CAMといった商用ソフトウェアが問題なく動作することも重要視される。そうなると「DAIV」ブランドのモデルのほうが適している。
デスクトップの「DAIV FX」なら性能十分
そこでオススメなのが「DAIV FX」「DAIV FM」シリーズだ。DAIV FXはIntel CPU、DAIV FMはAMD CPUで構成されるデスクトップPCだ。大型筐体なので「MousePro BP」と比べるとこちらのほうが拡張性に優れている。安定性も重視しているため、構成によってはCPUの冷却が水冷方式になる。
CPUで見ると、DAIV FXには第14世代Core、そしてCore Ultra 200S搭載モデルがラインアップ。DAIV FMにはRyzen 7000シリーズ、9000シリーズ搭載モデルがラインアップされている。ビデオカードはGeForce RTX 3050~4090(DAIV FMは4080 SUPERが最上位)。DAIV FXではワークステーション向けビデオカードの選択肢も用意されている。
高性能ニーズ向けのモデルなので、DAIV FX、DAIV FMとも大半のモデルが標準でメモリ32GBとなっており、上位モデルは標準64GBとなっている。その上で、メモリスロットが4本なので、BTOカスタマイズで最大搭載すれば128GB。ストレージもマザーボード上のM.2 SSDが最大2基、Serial ATA 3.0接続のSSD/HDDが2基と、最大4基までカスタマイズ可能だ。
ノートPCならば「DAIV R6」
ノートPCなら「DAIV R6」がオススメできる。こうした職種ではミドルレンジ以上のGPUを求めることも多いが、DAIVノートPCでも14型モデルはNVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPUまで。これ以上を搭載できるのは16型モデルだ。
「DAIV R6」にはNVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPU搭載モデルもラインアップされており高性能GPUを求めるニーズに叶う。その上で、クリエイティブ系職種ではノートPCであっても高解像度を望む声が多かった。「DAIV R6」は2560×1600ドット(WQXGA)パネルを採用しているので、こうした声にも応えられる。
CPUは第13世代Coreでi7、またはi9グレードだ。メモリは下位モデルで32GB、上位モデルは64GB。ストレージはモデルにもよるが500GBまたは1TB。カスタマイズでは2TBまで選択でき、最大3基搭載可能だ。
「次のPC」を「MousePro」、「DAIV」のBTOパソコンで
ここまでアンケートに寄せられた「次期PCに求めるもの」を職種別にまとめ、マウスコンピューターのラインアップからオススメPCをピックアップした。
ビジネスPCは、これまで「とにかく安いモデルが良い」というコンセプトで導入されることが多かったが、昨今は、オンライン会議による負荷やGPUを活用したアプリケーションなど「ちゃんとしたPC」が必要になる局面が増えている。また、AIという次のトレンドも現実的になりつつある。企業によっては買い替え周期が長い場合も多いと思うが、だからこそ、買い替えのタイミングでは「しっかりした性能のPC」を検討してほしい。
また、ビジネス向けでは性能と同じくスムーズな購入やスムーズなサポートも重要だ。今回紹介したマウスコンピューターの「MousePro」「DAIV」はそうした企業向けの対応についても実績があり、また、ビジネスニーズに応えられるモデルが用意。法人向けストアも用意されている。
来年10月に迎える「Windows 10のサポート終了」を前に、「次のPC」への買い替えを考える企業、ビジネスパーソンも多いと思うが、業務PCに寄せられるスペック的な不満をどう解消し、どのように業務効率を改善していくか、それを意識して検討していってほしい。