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iPhoneの容量不足はこれで解決!! 簡単・低価格でも高機能なUGREEN「NASync DH2300」で自分クラウドを作る方法

初心者でもできる!! 自分と家族のパーソナルストレージの作り方を詳しく紹介

家庭で使うのにちょうどいい「NASync DH2300」

家庭で気軽に使うのにちょうどいい「NASync DH2300」で自分クラウドを構築する

 iPhoneの容量がいっぱい過ぎてOSのアップデートさえできない、とは担当編集者の声だが、かわいい愛娘の動画が捨てられないとか、愛猫の写真が増え続けるとかでiPhoneのストレージは常にパンパン、といった嘆きの声は少なくない。

 大容量のiPhoneに買い換えるのにも家族全員分となれば数十万円という出費、さらにクラウドストレージのサブスク代も容量が増えるとドンドン高くなるし、今すぐなんとか対策をしたいと思っている人も多いハズだが、そんなニーズにピッタリのエントリー向けNAS「NASync DH2300(以下DH2300)」がUGREENから発売された。しかも11月21日から始まる「Amazonブラックフライデー」のUGREEN NASync製品で使える本誌読者限定のクーポンコードもご用意いただいたので、ご活用いただければ幸いだ。

UGREENのお手軽2ベイNAS「NASync DH2300」
前面下部には電源スイッチやUSB Type-C(USB3.2 Gen1/5Gbps)ポート
背面にはギガビット対応LAN、USB Type-A×2(USB3.2 Gen1/5Gbps)ポート、HDMIポート

 「DH2300」は2ベイ、つまり2台のHDDを搭載できるストレージ。ストレージというとUSBでPCに接続するものが多いが、NASはLANケーブルで宅内LANに繋いで使うもの。そのため、スマホからなら、USBケーブルを繋ぐ必要もなく無線(Wi-Fi)で接続できて、写真や動画をバックアップしたり、逆にNASの中のデータを見たりすることができる。

 しかも今回紹介する「DH2300」の場合、リモートアクセスにも対応しているので、職場や移動中の電車の中など、外出先からでもインターネット経由でアクセスできる。イメージとしては、スマホのバックアップなどにつかっているクラウドストレージサービスと同じような感覚で使えるわけだ。

 ちなみにUGREENからは、上位モデルとなる「NASync DXP」シリーズも販売されていて、こちらも個人向けとしてはものすごいハイスペックな割に価格が手ごろで高い評価を受けていたが、今回登場した「NASync DH」シリーズは、その一般向けにはオーバースペック過ぎる部分を削ってより低価格化をしたシリーズと言える。他に4ベイの「NASync DH4300 Plus(以下DH4300 Plus)」もあって、もちろんより大人数で使うとか、より大容量を使うのであればこちらもオススメだが、初めてNASを買うような人であれば、2ベイの「DH2300」がちょうどいいだろう。価格も本格NASでありながら実売3万2880円程度と手が出しやすい価格となっている。

 なお、11月21日から始まる「Amazonブラックフライデー」では、「DH2300」が20%オフとなる2万6304円、「DH4300 Plus」が4万7904円で販売される予定。加えてINTERNET Watch読者者向けにセール価格からさらに5%オフとなるクーポンコード「INTERNET25」も用意していただいた。クーポンコードの利用方法は文末に掲載しているので、参照いただきたい。

 なお、NASyncシリーズはNASの中でも「NASキット」と呼ばれるもので、HDDを別途買う必要がある。そのため初期投資はそれなりにかかってしまうが、好みの容量を選べるし、家族全員分のサブスク代を払い続けることや、スマホを買い換えるときに大容量のモデルにしなくてもいいことを考えれば、十分元を取れるはずだ。

 UGREENのNASは、初心者にも使いやすいNASとして定評がある。加えて、この記事では使い方を丁寧に紹介しているので、この記事の手順をたどってもらえば、誰でもスマホの写真のバックアップと、家族や友人との活用ができるようになるはず。ぜひチャレンジしてみて欲しい。では、さっそく使っていこう。

同梱物。HDD取り付けに必要なネジとドライバーも付属。本体は2年保証が付く
フタは磁力で付いているだけ。持ち上げると軽く「パカッ」と開く
HDD×2は別途用意する必要がある
HDDをトレイにネジ留めする。向きには注意して、コネクターが露出するように装着する

2ベイにHDDをセットし、LANに繋ぐ

 先にも書いたとおり、NASyncシリーズにHDDは付属しないので、別途用意する必要がある。3.5インチと2.5インチに対応し、最大で30TB×2を搭載できるので、今使っているクラウドストレージの容量や、今後数年でどれぐらい増えそうかを踏まえて必要な容量を選ぶとよいだろう。詳しくは後述するが、本稿でオススメしているもっともオーソドックスな使い方では、2ベイの「DH2300」の場合、必要な容量のHDDを2台用意すると考えておいて欲しい。

 今回は4TBの3.5インチHDDを2台用意した。NASは24時間稼働しっぱなしなので、NAS向けに作られた高耐久モデルのHDD(ウエスタンデジタルのWD RedやSeagateのIronWolfなど)がオススメだ。ただしいくら高耐久のHDDであってもいつかは壊れるので、長期的には外付けドライブでのバックアップも用意しておきたいところではある。

 HDDの取り付けだが、まずは「DH2300」の上側にあるフタを外す。これは磁力で付いているだけなので、工具は不要で軽く引っ張るだけで外すことができる(なので本体を持ち上げる時はフタを持たないように)。

 フタを開けるとトレイが現れるので、両側のバックルを押してトレイを外す。そして、HDDをトレイにネジ止めして、上から差し込む。差し込む時は軽く押さえるだけでOK。

 ネジは3.5インチ用と2.5インチ用に分かれ、必要分だけ付属している。ドライバーも付属しているので、NASとHDD以外に用意するものはない。ただし、HDDは衝撃にとても弱いので、ウッカリ落としたりぶつけたりしないように、少し注意しながら作業して欲しい。

トレイにHDDを取り付けたところ
HDDは上から軽く押して装着

 そして、本体背面のギガビット対応の有線LANポートから、付属のLANケーブルで自宅のスイッチングハブやWi-FiルーターのLANポートに接続し、ACケーブルを接続すれば準備は完了。前面の電源ボタンで電源を入れる。起動には多少時間がかかるが、しばらくすると「ピッ」と音がして起動完了を知らせてくれるはずだ。

スマホの「UGREEN NAS」アプリで初期設定

 設定はスマホの「UGREEN NAS」アプリから行う。アプリは、NAS本体の前面にあるNFCのマークにスマホを近づけることでダウンロード先のリンクが得られる。また、フタの内側にQRコードのリンクもあるので、どちらを使ってもいいだろう。

 PCで設定したい場合には、UGREENダウンロードのウェブサイトから専用のクライアントソフトをダウンロードするか、ブラウザーで設定したい場合には「find.ugnas.com」にアクセスしても初期設定が可能だ。

電源と有線LANケーブルをWi-Fiルーターに接続して、電源をオンにする
本体前面にNFCに反応するスポットがあり、「UGREEN NAS」アプリのダウンロード情報が得られる

 スマホでの設定時は、「DH2300」を接続したLAN内のWi-Fiに接続していることを確認しておく。あとは「UGREEN NAS」アプリで画面の指示に従って操作していくだけで、初期設定を済ませることができる。実際にはNASにシステムのインストールを行っているのだが、それも感じさせないスムーズさだ。

NFCスポットに近づけるとリンクが得られるので、「UGREEN NAS」アプリをインストールする
アプリを起動して、[新しいデバイスの登録]をタップ
LAN上の検索は必ず[許可]を選択しておく
「DH2300」が表示されるので[登録]をタップ
「DH2300」に名前を付け、利用規約とプライバシーポリシーに同意する
管理者アカウントを設定する。パスワードは強力な複雑な文字列にしておこう
メールアドレスを記入し[取得]をタップするとコードが取得できるので入力。利用規約などにチェックを入れ[システム初期化を開始]をタップ。この後、OSがインストールされ自動で再起動する
システム初期化中。しばし待とう

 システムがインストールされるとNASが再起動するが、特に再接続といった作業も不要で、自動に接続されセットアップを続行できる。「Hello!」画面が出たら[スタート]をタップして続けよう。チュートリアルの最後で(もちろんホーム画面上でもOK)、[ストレージマネージャへ]をタップし「ストレージマネージャ」を開く。

システム初期化後、「Hello!」画面が表示されるので[スタート]をタップ
チュートリアルの最後で[ストレージマネージャへ]をタップ

2ベイのRAIDは「RAID 1」で、リモートアクセスも設定しておく

 続いて「ストレージマネージャ」でHDDの使い方を設定する。

 ここはNASを初めて使う人にはちょっとだけ難しい。

 「DH2300」の場合2台のHDDを搭載できるが、この2台をどうやって使うのかを最初に決める必要がある。単にHDD2台をまとめて使うこともできるのだが、RAID(レイド)を組むことでより機能を特化した使い方ができるのでオススメだ。これが2ベイNASの魅力でもある。

 RAIDにはいくつか種類があるが、2ベイNASで選べるのは「RAID 0(ストライピング)」と「RAID 1(ミラーリング)」の2種類。

 RAID 0は、1つのデータを2台のHDDに分散して書き込むもので、こうすることでHDDの書き込み速度限界を超える速さで書き込むことができるようになる。ただし、「DH2300」は1GbpsのLANにしか対応していないので、そこまでの速度は不要で、RAID 0を選ぶメリットはない。

 一方のRAID 1は同じデータを2台のHDDに同時に書き込むもの。常に2台のHDDに同じデータか書き込まれているので、もし1台のHDDが壊れたとしても、そのHDDを新品に入れ替えれば、壊れていないほうのHDDからデータがコピーされて、もとの状態に戻すことができる。ただし、2台のHDDに同じデータを書き込むため、HDD2台でも実質1台分の容量しか使えないことになる。先述した「必要な容量のHDDを2台用意する」というのはそのためだ。

 ただし、この冗長性(データの保存装置を重複させ、トラブルでデータを失うリスクを軽減していること)がNASの魅力の1つでもある。過去何年もの家族の思い出が1つのトラブルで消えてしまうか、問題なく残せるかの境目にもなりうるので、RAID 1がオススメだ。

 ちなみにこれを聞くと、RAID 1ならバックアップは不要に感じるかも知れないが、できれば外付けHDDなど別のドライブにも定期的なバックアップはしておきたい。例えばNASそのものが故障した場合や、マルウェアに感染した場合などには、RAIDが対策にならない可能性が高い。特定日時のデータに書き戻すことができるバックアップは、それはそれで有用だ。

 RAID構成を選んだら、続いてHDDのフォーマット形式を選ぶ。「ext4」と「Btrfs」で選択できるが、これはどちらでも構わない。なじみがないかも知れないが、どちらもLinuxで使われるフォーマットだ。「Btrfs」は新しめの規格で、共有フォルダーのスナップショット(履歴のような機能)が取れ、整合性保護に対応するなど高機能。「ext4」は古くから使われていて、安定していて高速だ。好みで選択して欲しい。

最初に表示される「ようこそ」画面は省略。「ストレージプール」で装着した2台のHDDにチェックを入れ、下にスクロールしていく
[RAID 1]を選択して、[次のステップ]で進める
[割り当て容量]は最大にして、ここでは「Btrfs」を選んでみた。「ext4」でも構わない。[完成する]をタップ
確認画面が表示されるので[削除して続行する]で進める。この後、管理者アカウントのパスワードを入力してフォーマットを実行する

外出先からでもアクセスできるパーソナルストレージを作る

 ストレージの設定が終わったら、個人用のフォルダーを作成しておく。スマホアプリからバックアップした場合は、ここに自分のファイルが保存されることになる。

「ストレージマネージャ」で「同期中」と表示されるが、操作は可能。右上「◎」で戻る
「最初のフォルダを作成します」の[に行く]をタップ
[個人フォルダを開く]をオンにして[保存]をタップ
これでフォルダーが利用できる

 初期設定の最後に、リモートアクセスを設定しておこう。これは外出先からインターネット経由でNASに接続する機能で、例えば容量不足でスマホから消してしまった昔の写真を見たくなったときに、まるでクラウドサービスのように、外出先からでもNASにアクセスして見ることができる。

 スマホの容量不足対策として、外付けのUSBメモリなどにデータを移行する方法もあるが、その場合、USBメモリが手元にないと古い写真を見ることができない。その点、UGREENの「DH2300」であれば、リモートアクセスを使うことで、外出先からでも昔の写真を見ることが可能。しかも写真は撮影日や撮影した場所、また、AIが自動で写っている人物などでタグ付けしてくれるので、古い写真でもサクサク探すことができる。

 インターネット経由でNASにアクセスできると聞くと、セキュリティ面が気になる人もいるかもしれない。ここでの接続は「UGREENlinkリモートアクセス」というクラウドを経由した接続。つまりNASが繋がっているのはUGREENが用意したこのNAS専用のクラウドサーバで、データのやり取りはすべてこのサーバを経由して行われる。そのため、ポートを開くなど、自宅のルーターの設定を変更する必要はなく、セキュリティ面でも安全だ。

 実際、今回の検証では、フレッツ光の「IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6」接続を使っているが、ネット接続に関する設定変更は一切不要で、モバイル回線から自宅に設置した「DH2300」に、「UGREEN NAS」アプリを使ってアクセスできている。

 より安全に使うために、二要素認証も用意されているので設定しておくのがオススメだ(※PCから設定可能)。二要素認証をオンにしても、いつも使うスマホやPCは信頼済みデバイスとして登録できるので、煩わしさはほとんどない。

 また、設定からリモートアクセスをオフにもできるので、外出先からアクセスする必要がないならオフにしておいてもいい。ただ、クラウドサービスのように、いつでもどこでも使いたいならオンにして活用するといいだろう。外出先からでもサクサク見られるのがUGREEN NASのスゴいところでもある。

 ちなみにリモートアクセスの方法としてDDNSを使った方法も用意されているので、詳しい人であればそういった使い方をすることも可能だ。

再度ホーム画面に戻るとセットアップ画面が表示される。「リモートアクセス機能について」の[に行く]をタップ
[OK]で機能をオンにするだけだ。この後同意画面がある

必須アプリ「同期とバックアップ」「写真」

 さて、初期設定が完了したら、続いてアプリをインストールする。「DH2300」は多くのアプリが用意されていて、自分の必要なアプリをインストールして使う形だ。

 スマホの写真をバックアップするなら「同期とバックアップ」は必須。また、バックアップした写真を見るために「写真」も必ずインストールしたい。筆者はほかに「シアター」と「クラウドドライブ」をインストールしたが、ここでは「同期とバックアップ」でスマホのバックアップを自動で実行し、「写真」を使い閲覧できるようにする操作を紹介したい。

ホーム画面で[アプリセンター]をタップする
必須アプリの一括インストール画面になる。[ワンクリック取付]でインストールする

 「同期とバックアップ」を使うと、スマホの写真と動画のバックアップを自動で行うことができるようになる。Androidでは、フォルダーのバックアップにも対応する。

アプリは順次インストールされる。「同期とバックアップ」を開いてみよう
[アルバムのバックアップ]の[今すぐ開く]をタップ
写真ライブラリへのアクセスは[フルアクセスを許可]しておく
[アルバムのバックアップ]をオンにしておく

 ちなみに写真のバックアップは、自宅のWi-Fiはもちろん、外出先のWi-Fi経由でも(設定次第ではモバイル回線でも)できてしまう。なので、一人暮らしをはじめた子供など、離れて暮らす家族のスマホのバックアップにも利用できる。ただし初回だけは多くの写真や動画を保存するので、自宅Wi-Fi下で行うのが無難だろう。

 写真のバックアップはバックグラウンドでも行えるので、アプリを開き続けておく必要はない。そのまましばらく放置しておけばバックアップは終了する。

 バックアップが終わったら「UGREEN NAS」アプリのホーム画面などから[写真]を表示してみよう。ちょっとややこしいが、いつも使っているスマホの[写真]アプリではなく「UGREEN NAS」アプリの中にある[写真]のことだ。

 「UGREEN NAS」アプリ内で[写真]を開くと、NASにバックアップされた写真が表示されるはずだ。これはスマホの写真と同じに見えてしまうが、NASに保存された写真になる。つまり、スマホ本体のストレージから写真を削除しても、ここでいつでもバックアップされた写真が残っているので安心という状態になったワケだ。

 もちろん写真だけでなく、iPhoneのショート動画のLivePhotosや動画も同列にバックアップされ、閲覧時には再生も可能だ。位置情報などの各種タグも残っていて表示できるので、確認してみて欲しい。Androidのショート動画にも対応している。

「UGREEN NAS」アプリのホーム画面から[写真]を開いてみる
iPhoneのLivePhotosや動画もバックアップされる。二重丸がLivePhotos、時間が表示されているのは動画を示している
LivePhotosや動画の再生もできる
位置情報などのタグもそのまま

 写真アプリから[アルバム]を選ぶと、写真に写っている人物や、撮影した場所、ものなどによって整理された状態で見ることも可能だ。「写真」の[ツールボックス]タブから[設定]を選んで、[スマート設定]から、識別機能別のモデルファイルをダウンロードすることで、使えるようになる。

 なお、スマホのアプリ上で表示されているのは元の写真ではなく、UGREEN NASが作ったサムネール(リサイズして小さくした画像)だ。そのため全ての写真のサムネールができてしまえば外出先からモバイル回線で見るようなときでも、サクサクと見ることができるようになる。元のサイズの画像が欲しい場合は、写真を選択していけば「オリジナルを見る」というボタンが現われる。

 このように、スマホの写真と動画のバックアップに関して、クラウドサービス同等に活用できることが分かってもらえただろう。この操作はリモートアクセスを設定していれば、外出先のモバイル回線からでも可能だ。バックアップのタイミングは設定次第でモバイル回線を使うことも可能だが、データ量を消費してしまうので、Wi-Fiに接続したタイミングで自動バックアップした方がいいかと思う。これは[ツールボックス]ー[アルバムのバックアップ]で上部設定アイコンをタップすると設定できる。

新しい写真を撮ってから、Wi-Fiに繋がった状態でUGREENのアプリを立ち上げると、すぐにバックアップが始まる。自宅のWi-Fiだけでなく、外出先のWi-Fiなどでも同様だ
バックアップをモバイル回線でも自動で行うかどうかは設定が可能

家族のアカウントを作る

 さて、もう少し使いこなしてみよう。この「DH2300」に家族のアカウントを追加して、使ってもらうことにしてみたい。

 ユーザーの追加は[コントロールパネル]ー[ユーザー管理]から行う。表示すると、初期設定で作った自分1人が表示されるはずだ。ここに[追加]で追加していく。管理者ではない一般ユーザー追加時のポイントは、[役割]を[一般ユーザー]に、[個人フォルダ]オンにしておくことだ。

 また、[招待]を選ぶとURLを含む招待用のテキストが出てくるので、それをメールなりで招待したい人に送り、ユーザー名やパスワードの設定を自分でやってもらうこともできる。相手が詳しい人であれば、[招待]を使ってもいいだろう。

ユーザーの追加は[コントロールパネル]ー[ユーザー管理]から
[追加]をタップ
[役割]を[一般ユーザー]に、[個人フォルダ]オンに設定する
一般ユーザーが追加された

 作成したユーザーは、そのユーザー自身のスマホから「UGREEN NAS」アプリでログインをする。作成した一般ユーザーのユーザー名とパスワード、そして「UGREENlink ID」を使ってログインすればよい。

 「DH2300」にログインした一般ユーザーは、機器の管理以外のインストールしたアプリが利用できる。ここまでで実践した「同期とバックアップ」と「写真」の機能を同じように使うことができることになる。相手には自由に使ってもらおう。

ここからはこれまでとは異なるAndroidスマホからの操作になる。「UGREEN NAS」アプリを起動し[すでにアカウントが登録されています]をタップ
上から「UGREENlink ID」「ユーザー名」「パスワード」を記入し[ログイン]
設定に関する操作はできないが、アプリはすべて利用できる
さっそく「同期とバックアップ」でバックアップをしてみよう

子供や旅行の写真をみんなで共有する方法

 せっかくなので、「写真」で共有のアルバムを作ってお互いの写真を追加してみよう。子供やペット、旅などのお互いで撮影した写真や動画を共有するのにとても便利だ。

 「写真」にてアルバムを作成する。これは管理者と一般ユーザーのどちらが作成しても構わないが、今回は管理者が作成して、一般ユーザーと共有するという手順をとっている。作成したアルバムで共有し、[共有タイプ]を[内部共有]に設定しユーザーを追加する。追加したユーザーの設定にて[表示とダウンロード]と[アップロードを許可]を追加しておくようにする。これで、お互いの写真を追加できる共有アルバムになる。

「写真」を開き、[アルバム]タブを表示させ、「+」でアルバム作成を開始する
とりあえず[通常のアルバム]にしておく
追加したい写真を選択して、[アルバムの作成]をタップ。この後、名前入力画面は省略する
アルバムが作成されたら、[共有]をタップ
[共有タイプ]は[内部共有]、[ユーザーの追加]で共有したいユーザーを追加。追加したユーザーをタップする
[表示とダウンロード]と[アップロードを許可]を選択して[OK]をタップ。前の画面に戻るので、[今すぐ共有]をタップする

 共有アルバムを作成した後に、招待されたユーザー側が「写真」を開くと通知がある。後はこのアルバムに自身の写真を追加すればいいだけだ。

ここからは別ユーザーの画面になる。招待されたユーザーが「写真」を開くと通知がくる
共有アルバムが表示できた。写真にはアップロードした相手の名前が表示されている。「+」をタップ
共有アルバムに自分の写真を追加できる
写真を選択して[に追加]からでも、共有アルバムに追加することができる

 さて、「DH2300」の使い始めから、スマホの写真や動画のバックアップ、家族や友達との共有アルバムの基本的な使い方を見てきたが、セットアップもスムーズで、かなり便利に活用できることが分かったはずだ。

高速なネット環境では「DH4300 Plus」の性能が生きる

 このように、「DH2300」は家族の写真バックアップなどに十分な性能を持っている。だが、上位モデルの「DH4300 Plus」が気になる人もいるだろう。

 「DH4300 Plus」を積極的に選ぶべきケースとしては、2ベイでは容量が足りない場合のほか、自宅に2.5GbE以上の高速なLAN環境がある場合がある。「DH4300 Plus」はLANが2.5GbEに対応しているだめだ。

 また、「DH4300 Plus」は4ベイあるが、なにも最初から4台のHDDをそろえる必要はない。まずは2台のHDDで、今回と同様にRAID 1で構築し、将来的に3台4台と増やしていくことも可能だ(その場合はRAID 5やRAID 6などに変更できる)。なので、将来的に容量が不足することが明白な場合にも、「DH4300 Plus」を選ぶメリットはあるだろう。

少々負荷をかけても、メモリもCPUも余裕がある
メモリの使用量を詳しく見ると、高速化のためキャッシュでギリギリまで使われていることが分かる。搭載メモリが多いと、このキャッシュに余裕が出る

写真バックアップ以外にも豊富な機能を持っている

 さて、今回はもっともよく使われるであろうスマホの写真と動画のバックアップについて紹介をしたが、「DH2300」は、それ以外にも多くの機能を持っている。

 外部クラウドストレージサービスを一括で管理したり、ドキュメントを共有したり、動画や音楽といったメディア再生なども可能だ。もちろんPCではファイル共有もできる。

 また、長期運用していくには、外付けHDDなどを使ったバックアップやUPS(無停電電源装置)を導入することも考えておくといい。このあたりの使い方も機会があれば紹介したいところだ。

 スマホの容量が一杯、でも子供との思い出の写真などがあって、なかなか容量が減らせない、なんていう方は、ぜひ、自分クラウドを買って、ガンガン使いこなしてみて欲しい。

UGREEN「NASync DH2300」の自分クラウドを使いこなしてみて欲しい

本誌読者限定クーポンの使い方

赤丸の部分に「INTERNET25」と入力

 最後に11月21日から始まる「Amazonブラックフライデー」のUGREEN NASync製品で使える本誌読者限定クーポンの利用方法を紹介したい。

 クーポンを利用するには、対象製品をカートに追加の上、レジに進んだら、お支払い方法の欄にある「変更」もしくは、「ギフトカード、商品券、プロモーションコードを利用する」を選択。遷移したページの「Amazonポイント・Amazonギフトカード・パートナーポイント・Amazon種類別商品券」の欄にある「ギフトカード、バウチャーまたはクーポンコードを入力してください」のテキストボックスに「INTERNET25」を入力して適用する。最後に実際に割引が適用されていることを確認してから注文を確定していただきたい。

※セール開催・内容・価格等は、予告なく変更となる場合がございます。また、値引きやクーポンによるサービスがプライム会員限定などで行われている場合もあります。正確な情報は、販売ページ上でご確認ください。