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生成AIによる粗製乱造に対応か。KDPが1日あたりに出版できる本を上限3冊とするルールを追加

 Amazonの自費出版サービス「Kindle ダイレクト パブリッシング(KDP)」で、1日あたりに出版できる本の冊数が3冊までという制限が追加されたことが明らかになった。

 これは昨今、物議を醸している生成AIでの出版に対する措置。KDPでは生成AIを用いた写真集などの出版が横行しており、それらが新刊を埋め尽くす事態が発生していることから、KDP利用ユーザー1人あたりの1日の出版数の上限を3冊に設定することで、こうした粗製乱造を防ごうというわけだ。実際には上限を超えた段階で通知が送られ、例外を求めるオプションが与えられるので、それらの手順に従って対処すれば、一度に登録作業を行うことで一時的に上限を超過する場合でも困ることはまず考えにくい。なお、Amazonはこれに先立ち、KDPでのAIの利用について、コンテンツそのものをAIで生成した場合は「AI生成」であり申告が必須だが、AIを利用して生成したアイデアをもとに自分自身でテキストや画像を作成した場合は「AIアシスト」であり申告は不要とするガイドラインを、9月7日付で発表している。