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消えつつある住所表記の「小字」が見られるサイト「関東小字地図」が公開中

 今では見なくなった住所表記の「小字(こあざ)」をマッピングした「関東小字地図」が公開中だ。

 同サイトによると、土地の区画名である小字は「近世以前のその土地の様子を如実に伝えるもの」だという。それらの中には、かつては水害などのリスクがある土地であったことを示唆する名前が含まれるケースもあるが、近年は町村名の導入によって表記されなくなりつつあるのが実情だ。この関東小字地図はその名の通り、東京・神奈川・千葉を中心としたエリアについて、小字の入った住所表記を国土地理院の地図にマッピングしたサイト。作者氏によると、かつては居住に適さないと考えられる小字が付いていた地域で中古マンションの価格が高騰していた事例を見て、不動産を購入する人に土地の歴史を伝えるべきとの思いから公開に至ったとのこと。現在の地名と対比しつつ見てみるとさまざまな発見があって面白い。現状は関東圏の一部のみだが、サイトに掲載されている「小字一覧」を見ると、まだ未公開の都道府県(国)が多数あるようなので、そちらの公開も期待したいところだ。