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「江戸マップ」正式公開。8千以上の江戸時代の地名を現在のマップに重ね合わせて表示可能

 江戸時代の地名を現在のマップに落とし込んだ「江戸マップ」がこれまでのβ版からアップデートされ、正式に公開された。

 これは国立国会図書館が公開している1850年代を中心とした古地図「江戸切絵図」29枚から8788カ所の地名を抽出してデータベース化し、現代地図に重ね合わせて表示できるというスグレモノだ。例えば「赤坂」で検索すると、地名に「赤坂」を含む26件のスポットがヒットし、それらが掲載されている「江戸切絵図」の「赤坂絵図」などの地図を参照できるほか、その地図を現在の赤坂周辺の地理院地図に重ねた位置合わせ地図もあわせて表示できる。地名は町村字のほかに施設、寺社、商店、名所などに分類されており、それぞれが独自のアイコンで色分け表示されているので地図上での分布も一目瞭然。また、地理院地図だけでなく、「れきちず」上での地名表示にも対応している。データセットも公開されており、今後これらを用いてさまざまな分野で分析が進むことも期待できそうだ。