【業界動向】
総務省、当初の予定通り地域IP網の県間接続を認可
今月末にもフレッツサービスの広域化がスタート
■URL
http://www.soumu.go.jp/s-news/2003/030219_1.html
総務省は19日、現在は都道府県単位で区切られているNTT東西の地域IP網について、県間接続を条件付きで認可したと発表した。
これは昨年11月22日、NTT東西から「地域IP網の県間接続によるフレッツサービスの広域化」として総務大臣に対して認可申請されていたもの。総務省はその直後、条件付きでこれを認可する方針を示すとともに、約1カ月にわたりパブリックコメントを募集していた。パブリックコメントでは、ユーザー側からの賛成意見が目立つ一方で、通信事業者などから慎重な検討を強く求める声が寄せられていたが、今回、11月に示された当初の方針通り認可されたことになる。
これにより、NTT東西はフレッツサービスの広域化が可能になり、「フレッツ・オフィス」「フレッツ・コネクト」などのサービスが異なる県のユーザー間でも利用できるようになる。NTT東西では、今月末にまずは首都圏と京阪神エリアから広域化を実施し、2003年度の早期にそれぞれ事業エリア全域に拡大していく予定だ。
また、現在フレッツに対応しているISPは都道府県単位で相互接続しなければならないが、今後は東日本/西日本の地域IP網をそれぞれ束ねる接続点も提供されることになる。「地域IP網への接続形態の多様化を実現するものであり、各ISP事業者は、その事業戦略に応じて接続形態を選択できるようになる」(パブリックコメントで提出された意見に対する総務省の考え方)としている。
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(2003/2/19)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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