2月14日はバレンタインデーでしたね。国内では直接的にチョコがらみの話題が多くなりがちですが、Google Earthではハート型の地形ツアーが開催され、ちょっと意外な視点からのイベントを楽しまれた方も多かったようです。関連して「結婚白書」の発表というニュースもありました。
また、週頭には、米Microsoftの米Yahoo!買収提案について大きな動きがありました。後半の解説では、この動きについて整理します。
◆トレンドマイクロのパターンファイル障害、個人向け製品も影響
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/02/14/18459.html
2月13日、トレンドマイクロのウイルス対策製品でパターンファイル障害が発生。午前0時に配布したパターンファイルに問題があり、6時40分には修正したパターンファイルを配布していた。当初は企業向け製品のみとされたが、個人向け製品にも影響があることが判明。15日には大三川彰彦代表が謝罪し、障害発生直後の問い合わせが少なかったため告知が遅れたとした。
◆米Yahoo!、マイクロソフトの買収提案を拒否
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/02/11/18413.html
2月11日、米Yahoo!は、米Microsoftが1日に発表していた買収提案を拒否すると公式発表した。詳しくは後半で解説します。
◆「eyeVio」がJASRACと契約、JASRAC管理楽曲の演奏動画などを投稿可能
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/02/12/18418.html
2月12日、ソニーは同社の動画共有サービス「eveVio」がJASRACと契約を締結したと発表。ユーザーはJASRACの管理楽曲を自ら歌唱・演奏した動画を合法的な形で共有できるようになる。3月から受付開始される。
◆IE7の自動更新による配布が開始、2月13日以降ユーザーに順次通知
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/02/14/18449.html
2月13日より、Windows XPほか向けの自動更新によるIE7配布が開始に。通知画面が表示された際に、インストールを拒否することもできる。
◆エキサイトとSkype、提携後の動向と今後の展開を説明
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/02/13/18434.html
2月13日、2007年11月に業務提携を発表したエキサイトとSkypeが記者説明会を開催した。国内にサポートを設置できた効果について言及したほか、共同プロモーションやExciteのサービスとの連携、オフラインイベントといった今後の展望について語った。
● 米Yahoo!、米Microsoftの提案を拒否。両社の次の一手は?
2月1日に米Microsoftが発表した米Yahoo!に対する総額446億ドルの買収提案について、米Yahoo!は11日、これを拒否すると公式に発表しました。
その理由は「過小評価である(提示額が安すぎる)」というもの。Microsoftの提案した金額は、Yahoo!株1株あたり31ドルという価格で、これは1月31日時点での同社の株価に62%上乗せした額に相当します。
とはいえ、これはYahoo!が2007年第4四半期の減益と、1,000人の人員削減計画を発表した直後の、いわばドン底状態の価格。2月1日のMicrosoftの提案を受けて、株価は30ドル近くまで急上昇していました。11日の拒否を受けて多少下落したものの、翌日には回復。15日時点では29.66ドルとなっています。
Yahoo!のCEOであるJerry Yang氏は、「Yahoo!には主要な資産が4つある」と社員にメールで説明しました。その4つとは、1)世界的なブランド力、2)豊富なフリーキャッシュフロー、3)スケーラビリティのあるインフラ、4)従業員たち――だそうです。
しかし、翌日の12日には、先に発表していた1,000人の解雇を実施。さらに追加の人員削減の噂も聞かれます。2月7日に立ち上げた新サービス「Yahoo! Live」では、サービス開始直後にトラフィック過多でダウンしてしまうという、嫌なタイミングかつ皮肉な状況となっています。さらに、買収提案の拒否を不服とする株主からは訴訟も起こされています。
そんな中でYahoo!は新たな道を模索しており、まだ具体的な成果は発表されてはいないものの、AOL、Google、News Corp.といった名前が交渉相手として挙がっています。
一方でMicrosoftは、引き続き買収に向けた手段をとっていくとの声明を発表。直近の動きについては口を出さない構えのようで、この声明以降に関連の新たな動きはありません。
2008/02/18 11:49
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小林祐一郎 プログラマ、編集者、Webディレクター等を経て、ライター・編集者として活動。興味のあるテーマは「人はどうすればネットで“いい思い”ができるのか」 。ごく普通の人の生活に、IT技術やネットのコミュニケーションツールがどんな影響を与え、どう活用できるのかを研究している。近著「Web2.0超入門講座」(インプレス) |
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