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【使いこなし編】第173回
Windowsの画面をチューナーレステレビに「Miracast」でミラーリングする
2023年11月24日 06:00
TCLのチューナーレステレビ「50P63J」を使って、ここまでスマホやMacの画面をそのままテレビに表示するミラーリングを実践してみている。今回はWindows 11の画面を無線ミラーリングする方法を実践してみよう。手持ちのチューナーレステレビをリモートワーク時のサブモニターとして使うこともできる。
前回は、Macで「AirPlay」を使い、テレビ側では「AirReceiver」アプリによる無線ミラーリングを行った。Windows PCでは、同様のことをアプリを追加せずに手軽に実現できる。
とはいえ、やはり無線接続では遅延が大きく、作業用のディスプレイとしては適さない。Macの場合と同様、情報を参照するためのサブディスプレイとして使うのがおすすめだ。作業でガッツリ使う拡張モニターや、テレビのみをPCモニターとして使いたい場合には、HDMIケーブルでつなぐのが最善だ。これについては、次回以降に実践してみることにしよう。
「Miracast」によりWindowsの画面をミラーリング
Windows PCはMacと違い、Google TV搭載のスマートテレビと、標準の状態で簡単に無線ミラーリングができる。テレビ側に追加のアプリも不要だ。
この接続には「Miracast」という、Wi-Fiの接続ルールを取りまとめているWi-Fi Allianceの策定した汎用的な技術を使っている。Wi-Fi接続を使ってHDMI接続のデータを転送するもので、最大4Kまでの映像を伝送可能だ。Androidでも使えたりするので「Chromecast」[*]と混同しやすいが、別の接続方法になる。今回はWindows 11 Homeを使うが、Windows 10でも使うことができる。
[*]……正確に言うと、ChromecastはGoogleのストリーミングデバイスに付けられた名前で、そのデバイスに対してウェブブラウザーのChromeや対応アプリからキャストする。Miracastでも接続時にはキャストするので、ちょっとややこしいが、実際の使用時にあまり厳密に考える必要はない。アマゾンのFire TVシリーズはMiracastを使っている
Windows 11のミラーリングは、アクションセンターから[キャスト]を選べばいい。表示されていない場合は[+追加]から追加しておこう。ミラーリング中にはアイコンが表示され、表示方式を[複製](メインのディスプレイと同じ内容を表示)から[拡張](メインのディスプレイとは異なる内容を表示)に切り替えられる。
テレビ画面の拡大率を変更して見やすくしよう
Windowsの[設定]の[システム]→[ディスプレイ]で、ミラーリングしているディスプレイの解像度を変更できる。テレビは少し離れた方が見やすいので、[拡大/縮小]で少し拡大気味に設定するといいだろう。最初につないだ時点で、1920×1080ピクセルの150%表示になったが(以下に掲載している画面写真がこの設定)、2m程度離れて見るには、ちょうど見やすい拡大率だと感じた。