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【使いこなし編】第167回

スマホの「Google Home」アプリをリモコンにして、チューナーレステレビ「50P63J」を操作する

 TCLのチューナーレステレビ「TCL 50P63J」を「Google Home」アプリのリモコン機能でコントロールしてみよう。前回はTCLのリモコンアプリ「MagiConnect」を使ったが、Google Homeの場合、MagicCnnectと違って広告表示が一切ないので、快適に操作できる。基本機能はおおむね同等といえるが、アプリボタンは用意されていない。

 本コーナーでは第160回から、TCLのチューナーレステレビ「50P63J」を使ってみている。チューナーレステレビとは、「NHK受信料を払わなくて済むテレビ」として最近注目を集めている製品カテゴリーだ。テレビ本来の定義から外れ、実態は、スマートテレビ用OSを搭載したディスプレイであって、テレビジョン放送を受信する機能は持たない。インターネット回線を使ってアプリから配信サービスを利用して映像を楽しむというテレビになる。

今回はTCLのチューナーレステレビ「50P63J」を「Google Home」アプリのリモコンで操作してみる

 Google Homeアプリは、スマートテレビ用OSの1つである「Google TV」を搭載したスマートテレビやチューナーレステレビのほか、Googleのストリーミングデバイス「Chromecast with Google TV」のセットアップ時にも使うアプリだ。50P63Jのセットアップを紹介した連載第161回でも、使ったことがあった。なお、今回はiPhoneの画面で解説するが、Androidでも操作方法はまったく同じだ。

 Google Homeは、スマートテレビに限らずGoogleデバイスの設定やコントロールができ、自宅で使うGoogleデバイスを統合して利用するために使われるアプリで、リモコン機能も持ちあわせている、といった使い勝手となる。もちろん、使うにはGoogle TVのスマートテレビとスマホは同じWi-Fiに接続している必要がある。ここで表示される名前は、初期設定時に決めているが、Google Homeの[デバイス]-[設定]-[デバイス名]から変更することもできる。

 登録しているGoogle TVデバイスの電源をオンにしてから選ぶと、音量調整画面が表示される。ここで[リモコン]と書かれたボタンをタップすると、フルリモコンが表示される。ネットワーク上でテレビが認識されていないと、フルリモコンも表示されないので注意が必要だ。この音量調整画面は、コンテンツを再生中にはタイトル名や一時停止やシークバーなどが表示されるようになる。

Google Homeを起動すると[お気に入り]タブが表示される。スマートテレビの初期設定でもGoogle Homeを使っていれば、ここにチューナーレステレビが登録されているはず。この画面では「Dining room」という名前が、スマートテレビ(TCL 50P63)のことになる
設定したチューナーレステレビが見つからない場合には、[デバイス]タブにあるはずだ。
[お気に入り]タブの[編集]で、どのデバイスを表示するか設定できる
チューナーレステレビなどのGoogle TVデバイス(ここでは[Dining room])をタップすると、このような画面が表示される。この画面でも音量調整のみ可能だ。フルリモコンを表示するには、下の[リモコン]をタップする

 テレビの電源が入った状態でフルリモコン表示にすると、ほぼ物理リモコンと同じ操作が可能になる。MagiConnectと異なるのはアプリ起動ボタンの有無くらいだ。スマホのスワイプ操作に慣れているなら、[D-pad操作]に切り替えると便利。パッド表示になり、上下左右へのスワイプで切替え、タップで選択ができるようになる。

フルリモコンのボタンが表示された。この画面でほとんどの操作ができる
こちらは、前回使ったMagiConnectのリモコン。比較しても遜色ないボタン構成だ
右上の[≡]から[D-pad操作]を選んでみよう
こちらだと、方向キーがタップではなくスワイプ操作になる。選択はタップ。スマホに慣れているならこちらも便利
コンテンツの再生中には、このように表示される。[リモコン]でリモコンに戻ることもできる
再生中の[デバイス]タブ。再生の進捗状況が表示されるようになる

 リモコンで電源オンができないため完全な置き換えにはならないが、テレビの電源がオンになっていれば、付属のリモコンよりも操作しやすい。次回は、スマホからのキャスト機能を使ってみよう。こちらを使うと、スマホをメインにした使い方ができるようになる。

今回の教訓(ポイント)

Google TV搭載デバイスは「Google Home」アプリをリモコンとして活用可能。
「D-pad操作」に切り替えると、スマホのスワイプで操作しやすくなる。

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村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。